2025年10月07日 16:43更新
70代の女性を特殊詐欺から未然に防止したとして、JA魚沼きたはら支店と窓口を担当した2人の女性職員に十日町警察署から感謝状が6日(月)に贈られました。
左から:石原香莉さん 小林真由美さん 金澤重正さん
感謝状が贈られたのはJA魚沼きたはら支店を代表して金澤重正支店長と、同店窓口担当係の石原香莉さん、業務課長の小林真由美さんです。十日町警察によりますと9月4日、きたはら支店の窓口に訪れた市内在住の70代の女性が通帳を手に持って「全額下ろしたい。現金で持っていきたい」と焦りながら申し出たため、対応した石原さんはすぐに特殊詐欺を疑い、上司の小林さんと金澤さんに報告しました。
2人はこの女性を応接室に通し、詳しく事情を尋ねましたが、内容がはっきりしないことから警察に通報し、被害を未然に防ぎました。
十日町署によりますと、この女性宅にはデジタル関連の会社を名乗る人物と実在しない北海道中央警察を名乗る人物から続けて「あなたの通帳が何者かに使われている」などと電話があったということです。
警察をかたった人物はLINEの友だち登録を誘導し、ビデオ通話を使って守秘義務がある誓約書と偽る書類を見せて「通帳にある現金を全額下ろして紙幣の番号を調べる必要がある」と要求してきたということです。
JA魚沼きたはら支店 石原香莉さん
「だいぶ焦っていたので、とりあえず落ち着いてもらって話を聞こうと思った。それによって今回詐欺が防ぐことができて良かった。普段から高額の振り込みや払い戻しがあるときはよく話を聞くように指導されているので、いつものように聞くことができたので防げたと思う」
JA魚沼きたはら支店業務課小林真由美課長
「女性が誰にも話せなくて悩んでいたことを聞いて、石原さんが聞き出してくれて良かった」
JA魚沼きたはら支店金澤重正支店長
「落ち着いて対応してくれて良かった。今回は金額が大きく気付きやすかったが、少ない金額でも同じような対応ができるように気を付けていきたい」
今回のように警察組織をかたり、LINEを利用して通話のやりとりをする詐欺の犯行が最近増えているということで、十日町署ではSNSの使用を要求されたときは特殊詐欺をまず疑ってほしいと話しています。
十日町署管内でのJA魚沼の職員による特殊詐欺の未然防止はことしに入って3件目となりました。
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