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温暖化でドカ雪増える?第40回雪シンポジウム 服部勇馬さんも講演

2025年10月29日 14:08更新

雪を活かしたまちづくりや雪国文化の発展を考える「雪シンポジウム」が道の駅クロステン十日町で27日(月)に開かれました。

雪シンポジウムは、雪国の暮らしや文化を守り、雪を地域資源として活用するための情報発信をしようと日本雪工学会上信越支部が毎年県内各地で開いていて、今回が40回目となります。十日町市が会場に選ばれたのはこれが3回目で約130人が集まりました。

基調講演では森林総合研究所十日町試験地の竹内由香里さんが試験地での過去108年分の気象観測データを元に、温暖化がもたらす表層雪崩の変化や局地的な大雪の発生について話しました。

基調講演 
「地球温暖化が進むとドカ雪が増えるのか、温暖化が進行すると全体的には降雪量が減少するが、10年に1度の極端に強い降雪の頻度が増加する。特に北陸から新潟県の山沿いの地域で大幅に増加する研究データが出ている」

森林総合研究所十日町試験地 竹内由香里 試験地長
「森林総合研究所の十日町試験地が100年以上の歴史のある研究所なので、積み重ねてきた観測の記録などを途絶えさせないようにする責任がある。身近なところでは十日町市は屋根の雪下ろしが生活に直結したことだと思う。この屋根雪の重さも十日町試験地では測っていてホームページに載せているので、屋根雪下ろしの目安にしてもらえるように役立ててもらえるといい」

また、トヨタ自動車に所属する十日町市出身の陸上長距離選手、服部勇馬さんも講演に招かれ、雪国の中で陸上を続けてきた経験やふるさとへの思いを語りました。

「雪国で陸上をするうえで与えられた環境で最善を尽くすこと、あきらめずに耐える我慢の力、勝つためにはやって当たり前のマインドが強みとして競技にいかされている」

トヨタ自動車 陸上長距離部 服部勇馬さん
「雪国だと冬場走れないなどのデメリットの方がフォーカスされがちだが、その中で自分はクロスカントリーやトンネルの中で走ったりした思い出がある。冬場に思うように走れなかったりすると思うが、その中で何が自分でできるのかをしっかり考えて練習してほしい。その分できなかったことが、いずれ自分自身の成長につながると思って今を過ごしてほしい」

来年の雪シンポジウムは上越市で開かれる予定です。

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