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いかに対話するか ひきこもり研究・支援の第一人者 斎藤環さんが千手コミセンで講演

2026年08月05日 15:46更新

ひきこもりや不登校に悩む人やその家族などを対象に、自律に向けてどうやって互いの対話を重ねていくかを学ぶ講演会が2日(日)に千手中央コミュニティセンターで開かれました。

この講演会は十日町市内でひきこもりや不登校に悩む人の自立支援に長年、取り組んでいる市民団体「だんだん会」と、NPO法人「市民活動ネットワークひとサポ」が企画しました。

講師はひきこもりの研究や支援を専門にしている精神科医で、筑波大学名誉教授の斎藤環さんです。茨城県つくば市のクリニック「つくばダイアローグハウス」の院長で薬に過度に頼らず、患者との対話を重視する診療を行っています。

斎藤さんは悩みを抱える人に議論や説得、アドバイスなどを積み重ねることは事態を余計にこじらせる「独り言」と捉え、互いの上下関係を持ち込まない「対話」を重ねることが重要と話しました。

「基本的な心構えについて、家族にお願いしたいことは、本人が安心してひきこもれる関係づくりをしてほしい。対話というのは、質よりも量が大切。たくさん会話するのが偉い。大事な話を少しするのではなく、くだらない話をたくさんするのが偉い。対話は通じなくてもいい。相手の言っていることが何も分からなくてもいい。それでも対話できる。対話しようとするスタンスがあればいい」

また、引きこもりの高齢化が進んでいるとして、支援する家族が亡くなったあとでも、悩みを抱える人が安心して生活できるよう、公的な支援に頼りながら、生涯を見据えた生活設計や経済的な備えについて話し合う必要性も話していました。

十日町市の昨年度の調査では、不登校の小学生は市内全体1915人に対し0.88%。中学生は全体975人に対し5.45%で、2022年をピークに減少傾向になっています。また、ひきこもりの人は、令和元年の調査で、若年層からシニア層まで市内に140人ほどがいたと推計されています。一方で、全国的には不登校やひきこもりは年々増加傾向にあり、大きな社会課題となっています。

「現状としては、とにかく数が増え続けている。その増え続ける数に対して、支援の人手も資源も足りないので、このギャップを埋めていかなければならない。当事者に対しては自分の好きなものを楽しむことを大事にしてほしい。家族も自立や自分が楽しむこと、自分らしく生きること大事にすることが最大の支援であることを伝えたかった」

だんだん会 飯塚茂夫 会長
「行政や関係機関からも理解をもらい、みんなの力で問題解決をしていくこと。あんまり性急に事を急ぐのではなく、皆さんとの相談などを大事にしながら協力して、みんなが安心して学校に行ったり、職場に行ったりできるような状況になればいいと願っている」

なお、不登校やひきこもりについての相談は十日町市市民活動センター「十じろう」1階の相談窓口「よりみち」で受け付けています。

十日町市市民活動センター 十じろう 1階 「よりみち」
電話番号:090-8004-4520(相談専用電話)

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