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人手不足解消へ 十日町市複業協同組合「TOMOWORK」設立

2023年05月24日 09:54更新

人材不足に悩む十日町市内の9つの企業が協同組合を立ち上げました。複数の事業者がお互いの仕事を組み合わせ、年間を通じた仕事を提供することで担い手を確保するねらいです。

市内の9つの事業者が立ち上げたのは「十日町市複業協同組合TOMOWORK」です。組合では、それぞれの事業所の仕事を組み合わせることで年間を通じて安定した仕事を作り、雇用した人をそれぞれの事業所の繁忙期に派遣します。

組合には現在、夏の農業や林業、冬の道路除雪などを行う市内9つの事業所が参画しています。

初年度は事業所に派遣する職員を6人雇用する見込みで、6月から事業を開始します。事業予算は2100万円で、半分は組合員となる事業者の派遣利用料で、もう半分は国や市が支援して組合の運営や 職員の賃金をまかないます。

18日(木)は組合の理事長を務める「NPO地域おこし」代表理事の多田朋孔さんのほか理事3人が関口市長のもとを訪れ、事業の仕組みを説明しました。

多田理事長
「例えば冬の除雪は雪が降らない時期はまったく仕事がない。一方、農業はハウスが無ければ冬に仕事がないが繁忙期は人手不足になる。年間で仕事量に波がある。若い担い手の育成は重要な取り組みであり、通年で安定して雇用できる仕組みを作る必要がある。それが整えば、若者に仕事と収入を提供できるし、十日町市に移り住む人の受け皿として、さまざまな業種の仕事をマッチングできるようにするために組合を設立した」

組合では派遣事業以外にも、将来的に十日町市外の人に向けた市内の仕事の情報発信や、組合での新商品やサービスの開発事業などを進めます。また、移住者を増やし人手不足や事業継承の課題解消を進めていく考えです。

これで県内の組合は十日町市を含め、粟島浦村、上越市の清里区、妙高市、阿賀町の5つになりました。

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