2023年06月27日 15:07更新

十日町市議会の議員定数を現在の「24」から5人少ない「19」に減らす条例改正案が26日（月）の6月定例会最終日に提案され、賛成多数で可決されました。

十日町市議会では、おととし6月から議会改革特別委員会を設け、議員定数や報酬についての見直しを検討してきました。その中で定数は「現状維持が望ましい」や「急激な減員は議会運営に支障をきたす恐れがあり、段階的に移行すべき」と意見が出ましたが、「18から19人が望ましい」とする答申をことし2月、議長に行い、6月定例会の中で結論を出すよう報告しています。

今議会では定数を「19」とする条例改正案が提案され、賛否をめぐって5人が討論に立ちました。

＜反対＞
議員
「定数24を19に改正することは2割削減で大幅削減。急な削減で競争が激化し、立候補意欲の減退を招き、立候補者不足や定員割れの状態が危惧される。なぜ急いで大幅削減が必要か」

議員
「定数削減の最大の根拠を単純に他市との人口で推計しているが、十日町市は日本でも有数の豪雪地帯。面積でも県内で上位。地域特性をなしにして単純で数字だけで比較するのはナンセンス。十日町市の独自性を追求することが大事」

＜賛成＞
議員
「議会改革特別委員会では適切な議員定数を導き出すにあたって、多くの市民から理解が得られることを念頭に置きながら物事を整理して根拠を筋道たてて考え、導き出した結論」

採決の結果、反対6人、賛成16人となり、条例改正案が可決されました。現在の市議会議員は令和7年4月に任期満了を迎え、次の選挙から定数は19となります。また議会改革特別委員会では今後、改正後の常任委員会の構成や議員報酬について検討を進めていく予定です。