2024年07月10日 11:05更新
13日(土)から始まる大地の芸術祭9回展に向けて、津南町の食と女衆の演劇が一緒に楽しめる「上郷クローブ座レストラン」で今年のランチメニューとお芝居のリハーサルが6日(土)に公開されました。
「上郷クローブ座レストラン」は2015年の大地の芸術祭6回展から続く、演劇レストランとしておなじみのプロジェクトです。食をテーマに作品を作るアーティスト、EAT&ART TAROさんが企画と監修を務め、地元上郷地区の20代から70代の「女衆(おんなしょ)」たちが楽しく演劇を行いながら、旬の地元の食材を使った料理を提供します。また2022年からは、芸術祭に数多く作品を出展している、原倫太郎さんと原遊さんのユニットが演劇の演出や小道具の制作も手がけています。9回展では、おなじみとなっている雪国越後の暮らしを伝える古典小説「北越雪譜」を中心に、地元秋山郷の生活様式が記された「秋山記行」を加えて、2つの書物から着想を得て作られたお芝居が来場者に披露されます。
原ユニット 原倫太郎さん
「演劇は全て『北越雪譜』を基に脚本を書いている。2022年に『北越雪譜』の最初のバージョンを行い、2023年は再演をした。今年は『北越雪譜』の新作で今までと違った表現になっている。女衆のしゃべりなども『北越雪譜』の中から抜き出してアレンジしている」
女衆 山田晴美さん
「私たちのたどたどしい芝居が目玉になっている。素人ながら精いっぱい演じるので、来てくれた皆さんがこのひとときを楽しんでもらえると嬉しい」
女衆 江村あゆみさん
「毎回出番になる女衆が違うので、個性やアドリブが入ったり間違えたりするところも笑いに変えてもらい、毎回違うパフォーマンスを楽しんでもらいたい。津南の人だけではなく全国の人に津南はいいところで楽しいところだということを知ってもらいたいので、私たちはレストランで盛り上げるのでたくさんの人に来てもらいたい」
また料理はコースメニューで提供され、前菜には「かてぜ」という郷土料理をアレンジし、サーモンと地元の野菜をふんだんに使ったタルタル。地元の湧き水と野菜でうまみを引き出した「津南のお出汁」は今回が初登場です。メインには妻有ポークのソテー、そして津南自慢のおにぎり。デザートには雪下にんじんを使ったゼリーなど全7品が並びます。どれも豊かな食材の味を楽しんでもらおうと、味付けはシンプルに仕上げられています。
クローブ座レストランメニュー
1.津南のお出汁
2.サーモンかてぜタルタル
3.とうもろこしスープ
4.津南ローストポーク、焼き野菜、とうもろこし
5.最高のおにぎり
6.雪下にんじんゼリー
7.クローブミルクティー
現代美術作家 EAT&ART TAROさん
「津南の野菜は美味しいが、観光に訪れた人が津南のコメと野菜を1番美味しく食べられる場所は『上郷クローブ座』だと思う。演劇もおもしろいし、全て合わせて『美味しい』と思ってもらえると思うので、ぜひ食べに来てもらいたい」
上郷クローブ座レストランは事前予約制で、7月13日(土)から11月10日(日)までの金土日、祝日のみの営業です。時間は正午から12時45分までの1公演のみ。大人3000円(税込)、子ども2000円(税込)のほか、パスポートの提示または入館料が必要です。ご予約はこちらから⇒上郷クローブ座レストラン
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