2024年11月14日 12:21更新
十日町市松代地域にあるガソリンスタンドのお店のマスコットになりつつある2羽のアヒルが地元でひそかな話題を呼んでいます。
2羽のアヒルは「チャイ」と「チャル」という名前のどちらもメスの親子です。apollostation松代SS、株式会社前田商会に勤める南雲真樹さん41歳が飼育しています。南雲さんは毎朝「家族」である2羽のアヒルを軽トラックの荷台に乗せて一緒に出勤しています。
南雲さんが勤務している間、アヒルたちはスタンドのそばに停めた軽トラックの荷台に乗って、ひなたぼっこを楽しんでいます。アヒルは本来なら人が近づくと逃げてしまいますが、「チャイ」と「チャル」は人慣れしていて、人が近寄っても気にかけず、ガソリンスタンドに訪れる利用者を癒す存在になっています。
南雲マサキさん
「ペットじゃなくて『家族』として一緒に居る。わざわざ車から降りて見に来るお客さんもいる。お母さんが子どもと一緒に居られるのがうれしいように、仕事中もアヒルと一緒に居られてうれしい」
チャイ
チャル
南雲さんによりますと、2年半ほど前にアヒルを飼おうと雛を譲り受け、「チャイ」と「マル」と名付けて家族に迎え入れました。今年1月には2羽の間に娘が産まれ、2羽の名前を掛け合わせて「チャル」と名付けました。「マル」は残念なことに外にいたときに野鳥に襲われて命を落としてしまい、南雲さんは現在「チャイ」と「チャル」の2羽と暮らしています。
また南雲さんは兼業農家として完全無農薬かつ機械を一切使わないコメ作りや、松之山温泉を利用した塩づくりにも取り組んでいます。その作業をしているときも常にアヒルたちと一緒です。
「チャイ」と「チャル」は南雲さんの家に帰ると、リビングに設けられたワラのベッドで寝ているそうです。
南雲マサキさん
「職場だから連れてきているわけではなく、常にどこに行くにも一緒にいる。私はそもそも命は平等だと思っている。ペットという枠ではなく、1つの命だと思って扱っている。私が田んぼにいる時はずっと田んぼの中に居るわけじゃなく、陸に上がってひなたぼっこをしている。人間と動物の垣根を越えているとかではなく、本来みんなこうあるべきだと思っている」
アヒルたちは、南雲さんが出勤している時に会うことができます。松代地域を訪れた際は、ガソリンスタンドに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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