2025年08月07日 17:45更新
学校で児童にアレルギー症状が出たときに迅速な対応ができるように、十日町市内の教職員を対象に注射薬エピペンの投与の仕方を学ぶ研修会が6日(水)、十日町市立上野小学校で開かれました。
この研修会は十日町地域救急業務連絡協議会が保育園や公立学校の職員を対象に4年前から毎年開いています。会場の上野小には市内で働く養護教諭など21人が集まり、県立十日町病院の布施拓也医師から食物アレルギーにより引き起こされるアナフィラキシーショックについて基礎的な知識を学びました。
布施医師によりますと、子どもの食物アレルギーのり患率は増加傾向にあり、アナフィラキシーの発生原因も食物アレルギーが68%を占めているということです。
食べ物が原因でショック状態に陥った場合は症状の進行を遅らせる注射薬エピペンを30分以内に投与することが重要になります。
参加者は3人1組のグループに分かれ、正しい投与の仕方を練習しました。
このあとアレルギーのある児童が給食のたまごスープを飲んでしまい、体育館でアナフィラキシーが発症したことを想定して、上野小の職員が対応を訓練しました。
上野小 小関万琴 養護教諭
「焦ったので日ごろから訓練することは大事だと思った。救急対応のセットの見直しが必要。できるだけ持ち運びやすくて、中身が整っているところを準備したい」
上野小 山田直美 校長
「マニュアルは作って終わりではなく、常にアップデートが必要。今回はいい体験であり、良い示唆をしてもらった。職員の記憶が新しいうちに話し合いに出して考えていきたい」
十日町地域消防本部 保坂繁之 救急救命士
「消防・病院・学校の連携が重要になってくる。このようなトレーニングは今後も必要」
十日町地域消防によりますと、管内では過去5年間でエピペンが使用された事案は3例ありましたが、児童や生徒に使用したケースはないということです。
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