2022年06月02日 17:53更新
着物の染めや絞りなどの職人技を見学できるイベント「十日町きものGOTTAKU」が2日(木)に行なわれ、参加者が着物文化の奥深さにふれました。
このイベントは「きもののまち十日町」を全国にアピールしようと、4年前から行なわれています。青柳安彦実行委員長はその狙いについて「ズバリ、全国の消費者に十日町を認知してもらい、ファンを作ることです」と話していました。
今回はコロナ禍で3年ぶりの開催。市外を中心に事前に予約した277人が、市内8社の工場を見学しました。そのうち、明石町にある「青柳」の工房では「手描き」、「引き染め」と呼ばれる友禅の工程が公開されました。
「板場」と呼ばれる作業では、職人が型紙を使い、染料を布に描いていきます。染料を均一にのせる力加減が難しい技で、柄によっては型紙が320枚にもなるということです。
桶を使った部分染めでは、布を染めたい部分を桶の外側に、染めたくない部分を桶の内側にして染料に漬けます。
こうした工程は、全国のほかの着物産地では分散していますが、雪の多い十日町では製品を運ぶ手間を省くため、ほとんどのメーカーが一貫生産しています。そのため、こうした工程をすべて見学できるのは十日町市だけということです。
参加者
「手仕事に感動した」
「たくさんの工程なので着物が高いのはしょうがない」
「青柳」の青柳蔵人社長
「着物は出来上がると華やかだが、作るときは地味な仕事。着物の奥深さを知ってもらえればありがたい」
実行委員会では、来年以降もこのイベントを続けたいとしています。
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