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230年前の地図から十日町市や信濃川の源流を探すワークショップ

2022年11月02日 12:47更新

江戸時代の地理学者で、伊能忠敬より40年ほど早く日本地図を完成させた長久保赤水に習って、当時の地図をもとに信濃川の源流などをたどるワークショップが29日に十日町情報館で開かれました。

これは、230年ほど前に作られた日本地図「赤水図(せきすいず)」です。江戸時代の地理学者、長久保赤水が作ったもので、伊能忠敬の日本地図より40年ほど早いものとして、国の重要文化財になっています。

 

この日、ワークショップの講師を務めたのは、日本大学の教授で日本地図学会常任委員長の卜部勝彦さんです。 

卜部さんは、伊能忠敬が全国を歩いて測量したのに対し、赤水は歩かずに、全国から川や地名、山の情報を集めて地図を作ったと話しました。

卜部勝彦さん
「まあまあ日本のあらましを描いた地図。まったく全国各地を歩いていない。赤水は全国各地の情報を集めて、自分1人で編集した。全国各地の主要都市の北極星の高さ・角度から国土を把握した」

参加者は赤水図と現代の地図を比べながら、信濃川の源流や十日町市の場所を探しました。

参加者
「海岸線など全体的な形が、いまの地図と似ている」「情報量が相当あったと思うが、正しく配置して書く技術がすごい」

このワークショップは、十日町市と交流のあるイタリア・コモ市で、民間の地図制作所が作られてから130周年を迎えたことに合わせて開かれました。会場には、デ・アゴスティーニの孫、デ・アゴスティーニさんも参加し、「私にとっても新しい発見になった。みなさんも地図を見て楽しんでください」とあいさつしました。

十日町・コモ姉妹都市交流協会は、3年後の交流50周年に向けて、一層親睦を深めていきたいとしています。

十日町・コモ姉妹都市交流協会 村尾隆 副会長
「地図のおもしろさを知ってもらう機会をもう少し作れれば。2025年が交流50周年、いい形で進められれば」​

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