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関口市長「温泉の共倒れは良くない」明石の湯の閉館に理解求める

2022年12月21日 17:56更新

十日町市は越後妻有交流館キナーレにある「明石の湯」を年度末に閉館し、2年後の大地の芸術祭に向けて温泉棟を美術館にリニューアルする方針です。これについて関口市長は19日(月)の定例記者会見で、市内の温泉施設を共倒れさせることなく、リニューアルによって、清津峡トンネルに訪れる多くの観光客を市街地へ誘導する拠点施設にしたいとして、閉館への理解を求めました。

関口市長
「十日町市の大きな戦略を考えた中で、コスト削減しながら、市民福祉の充実も図らないといけない。大きな人の流れも作らないといけない。清津峡にあれだけの人が来るようになっている。これを十日町市内に持ってくる方針を立てなければいけない中で、この決断をさせてもらった」

越後妻有交流館キナーレにある明石の湯をめぐっては、十日町市は今年度末で施設を閉館し、再来年度、美術館にリニューアルオープンする方針を市議会に報告しています。背景にはコロナ禍でこの2年間、利用者がピークだった2003年の半分ほどに落ち込んだことや2年後の大地の芸術祭に向けて、拠点施設キナーレの魅力や集客力を強化する狙いがあります。

また明石の湯はオープンからおよそ20年が経ち、施設の老朽化で更なる修繕の必要が見込まれているほか、入館料による収入だけでは賄えず、昨年度で3950万円が指定管理料として市から支払われています。

会見で関口市長は大地の芸術祭が行われていた今年の夏から明石の湯を閉館、リニューアルする方向で検討を始めたことや、市が運営するほかの3セク温泉施設も苦しい経営の中にあるとして共倒れを避ける決断だったと明かしました。

関口市長
「非常にお金のかかる温泉なのは間違いない。千年の湯とか、ミオンとか、ゆくらなどと同じような中での温泉施設を同じような料金体系、同じようなマーケットに対してやるのはどうかなと思っていた。温泉がいっぱいあって、みんなが共倒れするのはよろしくないという思いも前からあった。20年来ご愛顧いただいたヘビーユーザーは、急になんだとびっくりしたと思うが、しっかり説明していく中でご理解いただいて、十日町市の将来を考えたときに、あの施設はいったん閉じて、今回提案したような形で利用させてもらう方が市民にとってよりよいのではと判断した」

市では国の交付金を財源とし、施設リニューアルにかかる事業費1億5000万円を来年の3月議会に今年度補正予算として盛り込む考えです。そのうえで来年3月末で明石の湯を閉館し、大地の芸術祭9回展の始まる令和6年度のリニューアルオープンを目指します。

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