2023年02月15日 18:01更新

上越魚沼地域振興快速道路通称「上沼道」の十日町･六日町間整備促進連絡協議会の会合が13日に南魚沼市の旬彩の庄坂戸城で3年ぶりに開かれ、沿線自治体の首長が国会議員や県議、県行政に対して八箇峠道路と関越自動車道との直結や十日町道路の早期開通を要望しました。

「上沼道」の十日町･六日町間整備促進連絡協議会はコロナ禍で過去2年間は書面決議となり、会合が開かれるのは3年ぶりです。

沿線自治体の首長から、国会議員や県議、県に対して、八箇峠道路の関越自動車道との直結と余川インターチェンジまでの早期全線開通。そして十日町道路を含めた、上沼道の早期全線開通に向けた事業促進の3つを要望しました。

八箇峠道路は延長8.5kmのうち十日町市八箇から南魚沼市の野田ICまでの6.6kmが平成29年に開通し、野田IC終点の余川ICまでの1.9kmの整備が残されています。

このうち関越自動車道と交わる部分では高速道路の真下に箱型のコンクリートをはめこんで新たな道路を通す工事が、現在ネクスコ東日本によって進められています。

工事は高速道路の通行を止めずに行われるほか、コンクリート部分の延長が85.5ｍと今回の工事方法では国内で最も長い距離になる見通しで、工事は3年後の令和8年7月までかかる予定です。

なお、十日町道路の整備は去年4月測量工事に着手する中心くい打ち式が開かれたほか、完成イメージやルート図が示され、現在地域住民への説明会が開かれています。

協議会会長の関口十日町市長は「上沼道全線開通は地域の悲願で希望の光。周辺の高速道路を補完する機能があるし、災害に強い道路整備で地域振興・地域経済にもたらす恩恵はとても大きい。この路線の重要性を引き続き関係者にしっかりと訴えていきたい」と話していました。