2023年03月04日 17:24更新
大雪で道が狭くなり消防や救急車両が通行できないケースを想定して、スノーモービルや四輪バギーを扱う協会と連携した救助訓練が28日(火)、十日町地域消防本部で初めて行われました。
十日町地域消防は、大雪や災害により消防車両が通行できない場所での救助に対応するため、南魚沼市に拠点を置くオフロードビークル協会と連携協定をおととし12月に結びました。
協会ではスノーモービルや四輪バギーなどを所有する会員が80人ほど所属し、消防から協力要請があれば必要な機材と人員を派遣します。
協会ではこれまで、山岳調査などで消防と連携した活動はありましたが、本格的な合同訓練はこれが初めてです。訓練では例年を上回る積雪で主要道路が通行止めとなるなか、50代の男性が除雪中に倒れ、通報を受けた想定で、消防隊員がオフロードビークル協会に救助協力を要請しました。
このほか、スノートレッキング中に雪崩に巻き込まれた人を救出する訓練も行われました。なお、十日町地域消防管内で協会が出動する救助活動はこれまでにないということです。
オフロードビークル協会 髙橋盛行 代表
「これが同じ要救助者と環境でかなり雪が深い状態だとしたら、おそらく連れて帰れない。現場に行くまでもかなり大変だと想定できる。そういう場面を想定して今後どうするべきか考えたい。運ぶ手段が非常に重要だと感じた。協会の持っている機材でも少し物足りない。運搬能力が少し弱かった。今後、十日町地域消防と相談しながら良い状態を整えられるようにしたい」
十日町地域消防 防災救助係 中村裕也 係長
「救命を求める方により早く現着する。来年も訓練を計画して協会と連携したい。ソリを使って要救助者を寝かせて搬送する訓練をした。より良い状況と資機材を使うところで連携していきたい」
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