2023年06月06日 17:32更新
十日町市立水沢中学校の学校林を守ろうと4日(日)、生徒と地域の人が一緒に下草刈りや枝打ちなど整備に汗を流しました。
学校林は学校が保有する森林で、自然体験や環境について考える教育活動の場として、かつて多くの学校が管理していました。
この日は全校生徒86人と保護者や地域の人などあわせて160人ほどが参加し、学校林が荒れないよう下草を刈ったり、枯れた枝を切る作業に汗を流しました。
水沢中学校の学校林は、上越国際スキー場 当間ゲレンデの隣にあります。70年ほど前から13.8ヘクタールほどの森林を管理し、スギの苗を植えたり、育った木の下草刈りや枝打ちなどに生徒が参加し、教育の場として活用されてきました。
学校林管理委員会 岩田石男委員長
「自然に触れ合いながら、水沢中学校ならではの体験ができる。手間をかけないといい木が育たないことを実感してもらえればと毎年続けている」
この日、生徒は木をより早く太く成長させるために、木と木の間隔を広げる「間引き」という作業が重要だと教わりました。
実際に間引く木を決めたら、木の皮をはがし、1年間放置して立ったままの状態で枯らします。この作業をすることで木が倒しやすくなるということです。
生徒はさっそく木の皮に切り込みを入れ、下から上に向かって皮を剥いでいきました。
生徒
「順調に剥けて楽しかった。親になって水沢に住んでいたら積極的に学校林に参加したい。木がきれいで伝統的な学校林でいい」
生徒
「自然の大切さと、地域の人と関わって一緒にすることの大切さを学んだ。みんな作業して、自分の子どもたちにつなげていくことが大事」
親子3世代で参加
「当時は、補植や肥しを撒いたりした。小さかった木が、今ではどこを歩いて補植したか見当がつかない。(木が成長して)当時と様相が変わった。木の中、林の中に入ると時代の流れを感じる」
学校林管理委員会 岩田石男 委員長
「子どもの数も減っている。こういう体験ができる希少価値があるので、長く子どもたちに体験ができるように努力して続けたい」
学校によりますと、これまで水沢中学校では学校林の木を使って図書室のイスや机を作ったことがあるということです。
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