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十日町おおまつりに向けて 宮下俄の組み立て作業

2023年08月18日 13:51更新

4年ぶりに完全復活する十日町おおまつりに向けて、宮之下俄若衆連中は17日(木)に諏訪神社の社務所前で移動舞台となる「俄」を組み立てる「建前」の作業を行いました。

俄は諏訪神社の秋季大祭で各町内を練り歩く舞踊や、お囃子のための移動舞台です。上町、下町、宮下と、三つの地域の俄が一斉にお囃子やパフォーマンスを行う「三俄競演」は祭りの見どころのひとつです。

このうち、宮下俄は諏訪神社の周辺、諏訪町や学校町など6町内からなる宮之下俄若衆連中が仕切っています。ここでは上町、下町と異なり、まつりの移動舞台となる俄をそのまま保管する倉庫がないため、まつりの期間以外は大小100以上のパーツに分解して神社社務所に保管しています。毎年、お盆明けに若衆が集まり、俄を一から組み立てるのが恒例となっています。

この日は前日に組み上げた車輪や回転台のついた土台の上に、舞台を作る作業が行われました。設計図はありませんが、パーツそれぞれに番号や前後などが記されています。若衆のメンバー14人が長年の経験を頼りに柱や床を組み立てていきました。宮下俄は横幅2メートル、高さと奥行きは4メートルほどで三俄の中では一番小さいということです。

塩川和博会長
「感無量。やっと4年ぶりに通常通りに俄が運行できるのが第一。非常にうれしい。宮下俄はほかの町内と違って小さいので、狭い小路にも入っていけるのが大きな特徴。一軒一軒寄付をもらいながら各家の前で踊らせてもらう形。それぞれ俄に特色があるので、そこの違いを楽しんでもらいたい」

宮下俄の歴史は三俄の中で最も浅いものの、大正時代から100年以上続いています。ことしの宮下には若衆およそ30人が参加する予定です。十日町おおまつりは8月25日(金)から27日(日)にかけて市内駅通りや本町通りなど市街地で行われます。

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