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「星峠の棚田」絶景シーズンを前にボランティアが環境整備

2024年04月22日 18:18更新

人気の裏では地域の苦労が絶えません…

ゴールデンウィークを前に、多くの観光客が訪れる「星峠の棚田」で地元ボランティアが21日(日)、雪解け後の道路の清掃や案内看板の設置など、来訪者を受け入れる環境整備を行いました。

春の環境整備を行ったのは「星峠の棚田を守る会」のメンバー10人です。雪解け後の展望台や駐車場を清掃し、落下防止柵や案内看板を付けて、観光シーズンに向けて訪れる人を受け入れる準備を進めました。

「星峠の棚田を守る会」は、観光客の増加にあわせて、地域住民やこの場所のファンによって15年前に結成され、現在31人が活動しています。しかし、ほとんどが県外の人なのに加え、地元メンバーの高齢化が進み、年々活動が難しくなっているのが現状です。今回、会員以外のボランティアの参加をSNSで初めて呼びかけてみましたが、残念ながら応じてくれた人はいませんでした。

星峠の棚田を守る会会員 橫尾武雄さん
「自分たちでは管理できないので、ボランティア、市、地域おこし協力隊の全員で協力しないとなかなか難しくてやっていけない」

星峠の棚田を守る会会員 牧田賢治さん
「人数もいないし、高齢者が多く、なかなか若手がいないのでたくさん若い人に来てほしい。少しでもきれいなところで、見てもらうほうがいいと思う。見に来てくれる人が、気持ちよく楽しく見てもらえればいいと思う」

星峠の棚田は2009年のNHK大河ドラマ「天地人」のオープニングに登場して以降、里山の絶景として人気が高まり、市によりますと昨年度は観光客やカメラマンなど約27000人が訪れています。その一方で、トイレ掃除や案内看板の設置など、集落の日常的な維持管理はほぼ地域が担っていて、市から管理委託費として年間14万5千円が補助されるほかは、観光客からの募金で費用をまかなっています。

そうした中、地元出身のIT会社社長、牧田幸弘さんが今年1月、地域の発展に活用してほしいとふるさと納税で3000万円を市に寄付しました。地域では現在、市と相談しながら活用策を検討しています。

星峠の棚田を守る会 粂井貴志 事務局長
「集落の意見で一致しているのは、トイレの改修。改修のほかにトイレの容量が足りないので、シーズンだけでも簡易型トイレを設置してほしいと、集落の意見で一致している。そのほかは『くくりわな』。鳥獣被害が多いので、わなをなるべく購入をして、みんなで仕掛けて共存していきたい。皆さん、星峠がすばらしい景色ということで来てくれるので、気持ちよく安全に見てもらいたい」

星峠の棚田を守る会では、初夏の草刈りに向けてボランティアを募る考えです。募集は「星峠宿」インスタグラムフェイスブックで呼び掛けられます。

関連記事:「星峠の棚田」発展に!IT企業社長が市に3000万円寄付

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