2024年08月07日 14:31更新
学習塾のない松代地域の小中学生を対象に、早稲田大学の大学生がボランティアで勉強を教える「早稲田松代塾Jr ラッタッタ」が2週間にわたり、開かれています。
「早稲田松代塾Jr ラッタッタ」は松代地域と交流を続ける、早稲田大学のボランティアサークル「まつだい早稲田じょんのびクラブ」が開いているもので、今年で10回目となります。8月6日からの2週間、早大生延べ27人が泊まり込みで、地元に学習塾が無い松代地域の小中学生の勉強のサポートをします。期間中は大学生が午前中に授業を行い、午後からは学童保育として夏休みの宿題を見たり、交流を楽しみます。
まつだい早稲田じょんのびクラブ ラッタッタ担当 千喜良 公平さん
「早稲田大学と松代の交流が始まってかれこれ半世紀近く経つ中で、松代の子どもたちに何かできることがあるのではと始まったのがこの活動。勉強は楽しいという学びや、好きなことを探すきっかけになればいいと思っている」
小学生向けの授業では、松苧ドミトリーを会場に国語と算数を教えるほか、「総合」の時間としてグループワークや、身近な不思議に触れる理科の実験など、机に向かうだけではない学習も取り入れています。この日は13人の小学生が片栗粉と水を使って、ゆっくり触るとドロドロになり、強く素早く触ると固くなる「ダイタランシー現象」の実験を楽しみました。
6年生
「算数はプリントをやって、国語ではスペイン語の勉強をした。学校の勉強より難しかった。大学生が教えてくれるので色んな事が学べておもしろい。ダイタランシーの性質が分かって良かった」
「去年も参加したが、大学生の皆さんがおもしろくて楽しい。学校では教えてもらえないことも堅苦しくなく、楽しく教えてもらえる。夏休みに友達と会うことも少ないので、こういう機会はとても楽しい」
一方、中学生クラスでは数学と英語をメインに授業を行います。さらに今年度からは中学3年生を対象にした県立高校入試コースを新たに設け、松代中学校を会場に5教科の基礎学力向上や受験対策に応じた授業が行われています。
まつだい早稲田じょんのびクラブ ラッタッタ担当 千喜良 公平さん
「メンバーには塾講師を経験している人もいるが、普段教えている東京の子どもたちとは違う感じで新鮮。松代の子どもたちは伸びしろがある。教育の地域格差が取り上げられる中で我々がここに来ることで、子どもたちの学力向上はもちろんだが、どういう高校に行きたい、何を学びたいなど、高校に行くモチベーションを作るきっかけになれば。実際にラッタッタを経験して早稲田大学に入った人もいる。そういう子が出てくれるとうれしい」
「早稲田松代塾Jr ラッタッタ」は8月17日まで続きます。
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