2024年09月04日 14:46更新
東京都銀座に誕生した新潟県のアンテナショップ「THE NIIGATA」のグランドオープンを祝って、きもののまち十日町市の新たな和装文化を発信するファッションショーが29日(木)に開かれました。
「THE NIIGATA」は新潟の多様な魅力を五感で楽しめる場所として、8月8日に東京都の銀座に新たにオープンしたアンテナショップです。1階と2階は特産品のショップスペース、3階は催し物ができるイベントスペースになっています。
この場所を使って新しい和装の魅力を発信しようと県と十日町市の主催で開かれたのが、デザイナー杉浦ミツヨシさんによる「きものスタイルショー」です。杉浦さんがきもの生地をリメイクして作った衣装20着をモデルたちが身に着け、ランウェイを歩いて披露しました。
東京都から
「(ショーを見て)生の迫力は違うなと感じた。新潟は何度か行ったこともあるが、意外と近くて自然があって文化も豊か。(アンテナショップに来て)また早く訪れたいと思った」
十日町市から
「すごく格好よかった。十日町の誇りだと思う。都会の中で地方を発信できる場所があるのはとてもありがたい」
杉浦さんは静岡県出身で、ダンヒルやルイ・ヴィトンなど有名ブランドのテーラーとして活躍し、3年前に十日町市へ移住してきました。今年自身のデザインスタジオを市内に立ち上げ、リメイクきもののファッションショーを市内外で開いて、十日町に根付くきもの文化を新たな形で発信しています。「THE NIIGATA」のオープンイベントでも出席した花角知事や歌手の小林幸子さんの衣装を手掛けました。
杉浦ミツヨシさん
「せっかく母から着物をもらったけど、着る機会がなくて捨てられてしまう着物が十日町にはたくさんある気がする。その着物をまた着る機会をつくって、思いを私たちの手でつないでいけたらいい。まずみんなに十日町を知ってほしいし、好きになってほしい。その第一歩が私たちの活動だったらうれしい。コンテンツを発信するだけではなく、新潟で暮らす人たちのことも知ってもらいたい」
なお「THE NIIGATA」のショップでは県内産の米や日本酒、調味料、工芸品など合わせて1000点以上を取り扱っていて、十日町市からは日本酒の「松乃井」や「天神囃子」などが店頭に並んでいます。またショップの目玉コーナーでもある「THE ONIGIRI・Ya」の米はすべて十日町市で採れた魚沼産コシヒカリで握られていて、具の一部にも市内で作られた「しょうゆの実」や「ががなんばん漬け」が使われています。
新潟県産業労働部 産業政策課 志田憲一 参事
「雪・酒・コメなどが新潟にはあるが、それにアートを加えて発信したい。首都圏を中心とする皆さんに新潟の魅力がしっかり伝わるような施設にしていきたい」
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