2024年09月27日 15:22更新
特殊詐欺を未然に防いだとして十日町市野口にある橘郵便局の局長と局員に十日町警察署から26日(木)に感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは橘郵便局の細貝茂樹局長と局員の数藤由美さんです。
十日町署によりますと9月5日、橘郵便局に90代の男性が訪れ、「350万円をおろしたい」と窓口に申し出ました。はじめに応対した数藤さんは「出金ではなく送金にしてはどうか」と男性に助言しましたが、現金を強く希望したため特殊詐欺を疑ったということです。そのあと、細貝局長に応対を交代し、再び出金目的を男性に確認すると「息子の住宅資金にする」「午後に取りに来る」など話す内容があいまいで、慌てた様子を見せたため、詐欺を確信して、すぐに警察に通報しました。男性は郵便局に来た前の日に息子をかたる男から電話で指示を受けていたということで、オレオレ詐欺の未然防止につながりました。
数藤由美さん
「最初はあまり焦ってる感じがなかったが、話を聞いていくうちにあいまいになったので詐欺を疑った。特に高齢者が多い郵便局なので、今回に限らず引き続き、使用目的を確認して怪しくないかということを日頃から心がけて対応する取り組みが必要というふうに考えている」
細貝茂樹 局長
「高額の払い戻しなどは、警察からも目的を確認するように指導を受けている。お客さんの貯金を守るためなので理解してもらいたい」
十日町署によりますと管内の特殊詐欺の被害件数は今年8月末までに2件発生し、被害金額は283万円となっています。去年の同時期と比べると被害件数は3件減っていますが、金額は187万円増えています。
十日町警察署署長
「警察だけでは、もうこの特殊作業撲滅は手に負えない状況になっている。金融機関やコンビニエンスストアで携わってる皆さんに非常に助けられてるという状況。これからも連携を密にしながら、1人でも多くの被害者を出さないようにしていきたい」
Copyright (C) 2024 十日町タウン情報 All rights reserved.