2025年12月08日 12:09更新
十日町市に古くから伝わる冬の縁起物「チンコロ」を作る教室が中条公民館で7日(日)に開かれ、地元から集まった親子など約30人が思い思いのチンコロを作りました。
この体験教室は「チンコロ」に親しみ文化を後世に受け継いでもらおうと、中条ちんころ伝承会が平成11年から開いています。チンコロは十日町市で江戸時代から毎年1月に開かれる節季市で販売される縁起物です。
練って蒸した上新粉を子犬やその年の干支などの形にしたもので、乾燥してヒビが多く入るほど縁起がいいと言われています。中条地域では色付けに健康を願う赤色、金運を願う黄色、人徳を願う緑色の3色の食紅を使って作るのが伝統となっています。
体験教室では、地域から集まった親子など約30人がハサミやつまようじを使って、子犬やネコなど定番ものから来年の干支「ウマ」まで形を仕上げました。
参加した子ども
「色に意味があるのは知らなかった。一番好きな意味は黄色のお金。受け継がれてきているのはすごいと思ったけど、大人になっても続けるかは分からない」
参加した親
「伝統を残していける助けじゃ無いけど、こういう会に参加して協力できることはしたい。遊びながら子どもと一緒に体験することで、やることが当たり前だと根づいてほしい」
中条ちんころ伝承会代表 岩田雅己さん
「昔から1月にあった節季市が、チンコロ市とも呼ばれて続いていることが、やはり十日町の大事な文化の1つだと思う。この伝統を絶やさないで続けていくために広く市民の人たちにも知ってもらい、買ったり作ったりして、末永く続けてもらえるとうれしい」
伝承会では、来年の1月11日(日)と18日(日)に開かれる節季市に向けて、チンコロ作りの参加者を募集しています。制作日は1月9日(金)と16日(金)です。詳しくは中条公民館にお問い合わせください。
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