2025年12月23日 16:45更新
県立松代病院を無床の診療所にすることを盛り込んだ条例改正案が22日(月)、県議会12月定例会で賛成多数で可決されました。これにより松代病院は来年4月から入院ベッドの無い「まつだい診療センター」の体制となります。
未来にいがた 牧田正樹 議員
「県は赤字を理由に県立病院を無くすことは地域医療の放棄を意味する。これでは農村では生きていけない、そして死ぬこともできないことになる。来年4月以降の地域の医療体制が見えない中で拙速にこの松代病院の無床診療所化を進めることがあってはならない」
県議会の12月定例会最終日、松代病院を無床の診療所にすることを盛り込んだ条例改正案を巡っては、採決の前に会派「未来にいがた」が診療所の設置について削った条例案の修正動議を提案しましたが、賛成少数で否決され、原案が賛成多数で可決通過しました。
病院存続のために集会や署名活動に取り組んできた県立松代病院を守る会の村山繁一会長はこの議決に対し、「何とも言えない。これまでも県は話を聞く感じがなかった。結論はまだ先延ばしでも良かったと思う」と話しています。
県がこれまでに打ち出した方針では来年4月から松代病院を「まつだい診療センター」とし、内科、整形外科などの外来診療や訪問看護の機能は残しつつ、現在39床ある入院機能は十日町病院に移すことにしています。一方で、新しい体制になったときの職員体制や施設の更新などはまだ明確に示してはおらず、県病院局では近く松代病院や十日町病院の関係者をはじめ、地元住民が集まる会合に出席して、明らかにする考えです。
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