2023年10月17日 14:50更新
栄養価が高くスーパーフードとして注目されている「サルナシ」の生産拡大を目指す十日町市で14日(土)、15日(日)に初めて「全国さるなし・こくわサミット」が開かれました。
サルナシはこくわとも呼ばれ見た目や味わいがキウイに似ているマタタビ科の果物です。市内では水沢地区を中心に4.5ヘクタールで約7000本が栽培され年間5トンほどが収穫されています。
全国さるなし・こくわ連絡協議会では栄養価が高いサルナシの知名度を全国に広めようと、6年前から各地の主要な生産地を会場にサミットを開いていて、今回、十日町市で初めて開かれました。
全国さるなし・こくわ連絡協議会 須釡泰一 会長
「サルナシの認知度を高めながら、会員間の交流を広め、親睦を深めてお互いの情報交換をしながら更なる高みを目指して取り組みたい」
サミットには福島県玉川村や岡山県新庄村など全国からサルナシ農家など77人が参加し、千葉県にある和洋女子大学で栄養学を研究している多賀昌樹 准教授がサルナシの栄養機能性について講演しました。
サルナシは食物繊維やビタミンC、ミネラル類など豊富な栄養素が含まれ強い抗酸化物質のポリフェノールも含まれていて、多賀准教授の研究では花粉症の症状が軽くなる傾向が見られたということです。
続いて事例発表では、サミットを誘致した十日町さるなし栽培組合 宮沢八洲男 組合長が、小中学生の収穫体験や、サルナシの酵素ドリンクを薄めた液体を上空から稲に散布しコメに付加価値を付ける地元ならではの取り組みを紹介しました。
十日町さるなし栽培組合 宮沢八州男 組合長
「健康果実が分かって『さるなし』を進めていき、地域の特産にしていかないといけないと考えている。来年はもっと生産者を増やしたい。中山間地農業を活性化したいとサルナシを勧めて特産物にしたい」
今回のサミットでは、十日町で栽培されたさるなしの実のペーストを使って、市内の洋菓子店が作った焼菓子などが一般来場者に販売されました。地元の組合では市民の中からサルナシの消費が増えていけばと期待しています。
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