2025年06月16日 17:20更新
人手不足が課題となっている管工事業界に興味を持ってもらおうと、県立松代高校で出前授業が12日(木)に行われ、3年生が4種類の異なるパイプをつなげる水道管工事に挑戦しました。
この出前授業は就職活動を迎える高校3年生に水道行政や管工事の役割を知ってもらおうと、十日町市管工事業協同組合が2年前から開いています。参加したのは松代高校の3年生39人で、市内12の事業所に勤める16人の技術者が講師となりました。授業ではまず、老朽化や災害によって損傷した水道管の復旧作業のほか、作業員の1日の仕事の流れなど、水道配管の業務についてスライドで紹介されました。
そのあと3年生はグループに分かれて、異なる水道管のパイプを接続する体験に挑戦しました。使われたパイプは鋼で出来ていて上下水道や工業用水の配管などに使われる「VB管」、柔軟性があり衝撃や凍結にも強い「PP管」と「ポリプデン管」、さびや腐食が起きにくく主に住宅内部の配水管に使われる「VP管」の4種類です。
生徒たちはそれぞれ接続方法が違うこの4種類のパイプを30㎝ほどの長さにカットし、素材に合わせたジョイントを使って1つにつなぎ合わせ、実際に水を流して漏れがないかを確かめました。
3年生
「家の中などにも体験で使った管が入っていることを知って、感慨深くておもしろかった」
「力もいるし、手先の器用さも必要になるので、初心者だと難しかった。父親が配管の仕事をしているが、内容などは見たことがなかったので、知ることができてよかった。僕が技術に追いつけるか難しいかもしれないが、やってみたくなった」
十日町市管工事業協同組合 青年部 由井一貴 部長
「この業種は高校生などには実際に何をやっているのかは分からないか、想像しづらいと思うので、授業を通じて身近な仕事だと分かってもらって、高校を卒業しての就職だけでなく、大学でも中途でも進路を選択する機会があると思うが、その時にこの授業のことを思い出してもらえると私たちはそれだけでもありがたい」
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