2025年06月12日 11:44更新
来年は必ず見ましょうね!
水を張った棚田に映った満月を愛でる、十日町市飛渡地区三ツ山集落の伝統行事、「田毎の月」の観月会。今年は雨や曇り空で予定されていた10日(火)、11日(水)の2日間とも月を見ることが叶いませんでした。
田毎の月は、田植えが終わる時期に水田の水面に映る満月を愛でる観月会です。飛渡地区の三ツ山集落で明治20年ころに始まり、何度か途絶えることもありましたが、地元の人たちの手で受け継がれてきました。今年は6月の満月に合わせて2日間が予定されましたが、初日は雨天中止に。2日目は雨が午後に入って止んだことから、月が出る望みをかけて地元の人やカメラマンなど約30人が山道を登り、三ツ山山頂の展望台に集まりました。
しかし、月が登り始める午後7時半ころになっても空を覆った厚い雲は晴れず、その後参加者たちは2時間ほど粘りましたが、今年の田毎の月を拝むことは叶いませんでした。
南魚沼市から
「初めて来たのでどんなところなのか興味があった。道中は整備されていてすてきな道で来て良かった。(次回は)ぜひいい機会に恵まれるようにと思っている。来年も来て1番いいところで観たい」
地元から
「そんなに簡単に見られないから、それもいいのではないかと話があったが、来たかぎりでは見て帰りたかった」
月の出現を待つ間、地元の人たちは参加者をもてなそうと今回初めて三ツ山集落伝統の盆踊り「よいやさ」を踊って、夏の訪れを漂わせていました。
田毎の月を守る会 大津敏和 会長
「見られない時は自然現象なので残念だが、三ツ山に訪れてくれた人が棚田を見たり雰囲気を味わってもらえただけでもいい。限界集落を越えて超限界集落だが、田毎の月を盛り上げれば三ツ山を訪れる人も増えるし、今後も三ツ山の田毎の月を残すようにしていきたい」
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