2024年07月24日 11:50更新
十日町市松代地域で300年以上の歴史がある「松代観音祭」が21日(土)から22日(日)にかけて開かれました。祭り2日目には、十王堂で「大般若」の祈祷が行われたほか、歩行者天国になったほくほく通りでは松苧太鼓や稚児行列が披露され、多くの人で賑わいました。
松代観音祭は、松代小学校の隣にある「十王堂」に安置される馬頭観音菩薩の祭礼に合わせて開かれた市を起源に、300年以上の歴史があると言われています。この日は十王堂で祭礼のメインとなる大般若の転読が行われました。これは全部で600巻あり、本来なら唱えるのに1日以上かかる大般若経の経本をアコーディオンのようにパラパラとめくって一気に読み上げるもので、松代地域にある5つの寺の住職6人が約40分間祈祷し、訪れた人たちの無病息災を祈りました。
長命寺 本山 嗣朗 住職
「町の人たちがこの観音祭の中心にいるのが十王堂にいる馬頭観音であるということを認識してもらえる限り、このお祭は続くし、観音祭も未来へ続くのではないかと期待している」
一方メインストリートのほくほく通りは2日間に渡り歩行者天国となり、屋台やキッチンカーなど65店舗が出店したほか、農耕馬も登場して会場を沸かせていました。2日目には毎年恒例となっているまつだい保育園の園児による稚児行列も行われました。
訪れた人
「久しぶりに地元の友だちに会えて楽しい。最高」
「自分の子どもの頃は本当に楽しみにしていたイベントだし昔は柏崎のえんま市に継ぐくらいの出店数というのは聞いていたので祭を盛り上げてもらえるとありがたい」
訪れた人
「観音祭はやる人は大変だが、松代の人にとって小さい頃から体に染みついているから、これだけはなくしてもらいたくない」
また特設ステージでは、地域内外のチームによるよさこいや、地元の伝統芸能「松苧太鼓」も披露されました。
松代観音祭の実行委員会によりますと、2日間合わせて延べ約1万800人がイベントに訪れたということです。
松代区長 松代観音祭実行委員会 瀬沼 伸彦 委員長
「観音祭は300年以上前からの祭なので皆さん楽しみにしている。人口が少なくなってきて、なるべく花火など催し物で人を集めないとやっていけない場合もあるので、考えながら人を集められるようにしていきたい」
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