2024年07月30日 13:40更新
地域医療の事業継承が実りました!
県立十日町病院の内科部長を務めていた堀好寿医師が、30年以上にわたって地域医療を支え、今年3月に閉院した十日町市山本町の大熊内科医院を引き継ぎ、新たな診療所「ほり内科クリニック」を8月1日に開きます。
院長となる堀好寿さんは三条市出身の45歳です。地域医療の教育を進める自治医科大学を卒業したあと新潟県に戻り、呼吸器を専門とする総合内科医として、松代総合病院をはじめ新潟市や妙高市の総合病院で勤務してきました。県立十日町病院には2014年に赴任し、約10年間内科に勤務しました。このほど、高齢を理由に今年3月で閉院した十日町市山本町の大熊内科医院の大熊達義院長の仕事を引き継ぐ形で独立を決めました。
堀好寿 院長
「大熊内科医院は30年以上この地域を一生懸命支えていたと思うので、その流れと思いを引き継ぎつつ、さらに僕の特色を出していきたい。地域医療と総合医療を志した大学の出身なので、それを全面に発揮して地域医療にさらに貢献したいという思いでいっぱい。十日町市は医者の人数が乏しく、病院の数も少ない。開業医の先生も高齢化を迎えているので、開業医として十日町市の医療に貢献したい」
CT室
新たなクリニックには内科と呼吸器内科、小児科を設け、3人の看護師をはじめ8人のスタッフが勤務します。施設の外装や院内は全面リフォームされ、医療機器では血管年齢も測れる心電計や、市内の開業クリニックとして2例目となるCT検査装置も導入されました。また、気管支ぜんそくの診断や気道の炎症状態を診るために呼気中の一酸化窒素の濃度を測定する機器も導入されました。
左:呼気NO測定器 右:一酸化炭素ガス分析装置
心電計
施設改修や医療機器の整備にあたっては、限度額が最大6000万円となる十日町市の「医師確保支援事業」の補助金が開業を決める後押しになったということです。堀さんは今後、禁煙外来を開設して予防医療にも力を入れたいと話しています。
堀好寿 院長
「呼吸器疾患として喫煙の有害性は常々思っているので、禁煙外来を積極的にやっていきたいと思っている。寿命だけではなく健康寿命が重要になってきている。高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病に加えて、さらに喫煙を防いでいくのが予防につながっていくので、そこに力を置きたい」
27日(土)は開院に先駆けてクリニックの内覧会が行われ、200人を超える人が院内を見学しました。
処置室
市内から
「十日町は病院や医者が少ないのですごくありがたい。禁煙外来が十日町にできるのはすばらしいと思う」
「きれいだし、設備も整っているし、近くに住んでいるのでお世話になろうと思う。(設備が整っていると)いろいろな病院に行かなくてもいいのでいいと思う。地域のために是非長く頑張ってもらいたい」
診察室
ほり内科クリニックには約25台の駐車場のほか、調剤薬局も併設されています。診察予約は電話のほか、インターネットでも受け付けています。
堀好寿 院長
「断らない医療を目指したい。当院は雪をイメージした温かみのあるロゴにしている。クリニックに来たら少しでも悩みや不安を取り除けて、ホッとして温かみを感じられるようなクリニックをスタッフ一同心がけてやっていきたい。何か悩みがあったら来てもらいたい」
ほり内科クリニック
住所:十日町市山本町1丁目801-2
駐車場:第一駐車場、第二駐車場 計25台
TEL:025-755-7030
ホームページ:https://horiclinic.jp/
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