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まつだい田野倉の棚田階段が幻想的な風景に!棚田の夕べ&キツネ道中

2024年08月06日 16:22更新

大地の芸術祭の作品で松代地域の田野倉公園にある「棚田階段」をライトアップするイベント「棚田の夕べ」が3日(土)に開かれ、その光景を見に、参加者が手作りのランタンを灯しながら公園までの道のりを歩く「キツネ道中」が行われました。

「棚田階段」は田野倉公園の傾斜地に棚田に見立てた39個の小さな池が並ぶ大地の芸術祭の作品として2012年に作られました。作者の名古屋工業大学の教授、石松丈佳さんは自身の研究室で学ぶ学生とともに約20年にわたって田野倉集落に通い続け、様々な作品を出展しています。「棚田の夕べ」はこの「棚田階段」のあぜにトーチの炎でライトアップするイベントです。

棚田階段

環境造形作家 石松丈佳さん
「こういった集落の問題として人口減少があり、そこになにかアクションしたいというのがあって、こういうイベントが名物になって、移住者やUターン者が増えるきっかけになってほしいという切なる願いがある。一般的なお祭りイベントに比べると、非常にしっとりと静かなイベントだが、その静けさや夕暮れ時の涼しさを、視覚だけじゃなくいろいろな感覚を感じるイベントになるといい」

「棚田階段」は芸術祭の本祭の度に池の形をリニューアルしていて、現在は田野倉集落に伝わる「三九郎狐」という民話をモチーフに、キツネの顔の形に整えられています。これにあわせて前回の第8回展から始まったのが、手作りのランタンを持って「棚田階段」までの約1㎞の田舎道を歩く「キツネ道中」です。

この日夕方、市内外から訪れた約20人が「楽暮D.I.Y.の家iju」で牛乳パックをデコレーションしたオリジナルのランタンを作りました。そして午後6時になるとランタンにロウソクの火を灯して黄昏時の集落を巡りました。

参加した学生
「結構坂道が多くて大変だったが、楽しかった。初めて参加するが、皆さんと歩いて楽しい。たくさん話せてよかった」

キツネ道中を発案 石松研究室 梶田ゆうさん
「ランタンを地域の植物を使ってデコレーションして、この地域に来た体験価値を含めた思い出作りを提案した」

約30分のキツネ道中を楽しんだ後、いよいよ「棚田階段」のライトアップもスタート。陽が完全に落ちると参加者のランタンとともに幻想的な景色が広がりました。 

群馬県から訪れた人
「180度のパノラマで景色が見渡せて、その真下の暗闇の中に幻想的な明かりが映し出されていてきれいで、ずっと見ていて飽きない。参加してよかった」

田野倉集落 池田勝則 区長
「石松さんと学生が一生懸命やってくれている。(交流を始めて)20年になるがこういう交流ができることが、高齢化している集落ではありがたい。じわじわとでも交流人口が増えて、移住してもらうことが目標」

環境造形作家 石松丈佳さん
「(田野倉集落は)なにも無いけどなんでもある。こういう集落で生きていくと真剣に考えた時に、本当に何でもある。野菜もお米もある。人間として本来の資源が豊富だという事をぜひ皆さんに伝えたいし、集落の人にも再認識してもらいたい」

なお、田野倉集落では8月31日(土)にキツネの仮装をして集落を巡るイベント、「キツネ田野倉ン」が開かれます。現在参加予約を受け付けています。詳しくは大地の芸術祭公式サイトをご覧ください。

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