2025年03月05日 13:48更新
77年間紡いできた「松高魂」を胸に飛び立ちます!
今年度末で閉校する県立十日町高校松之山分校の卒業式が4日(火)に行われ、最後の卒業生19人が学び舎に別れを告げました。
松之山分校は昭和23年に安塚農業高校の分校として誕生し、その後改称した安塚高校が閉校したことに伴い、平成27年に十日町高校に移管されました。近年の生徒数の減少により今年度末で閉校となり、77年の歴史に幕を閉じます。
式では保護者をはじめ、県の教育長や地元の国会議員など約50人が見守る中、卒業生19人が鈴木勇二校長から卒業証書を受け取りました。開校以来、松之山分校から巣立った卒業生は定時制・全日制あわせ3143人となりました。
鈴木校長は「高校に入学したころは新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた年。活動の多くが制限を受けることでストレスも多かったと思う。このような時代を生きる抜くためには柔軟性を持つこと。社会に目を閉ざさず常に変化に敏感にあってほしい。松之山からひとつの学び舎が途絶えてしまうことは残念だが、松高の卒業生として誇りを持って、これからも松之山を愛する気持ちを持ち続けて」と励ましの言葉を贈りました。
このあと最後のホームルームが体育館で行われ、担任の名地智子教諭から卒業生に卒業証書や記念品と共にメッセージが贈られました。
卒業生
「クラスメイトと仲良くて過ごした。一番最後に卒業証書を受け取ってありがたいと感じた。松高がなくなるのことの実感が湧かないけど寂しい」
「この学校で過ごした思い出を胸に新たな道へ進みたい。介護士への道に進むので、お年寄りに頼られる存在になれるような社会人になりたい。この1年は寂しさもあったが、私たちにしかできないことをやっていく楽しさがあった」
松之山分校によりますと、卒業生の約半数が十日町市や津南町の企業に地元就職し、そのほかは県外の短期大学や県内の専門学校へ進学します。なお閉校後の校舎跡地の利用についてはまだ白紙となっています。
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