2025年08月05日 09:54更新
お盆を前に、六箇地区の振興会が地域の特産物として耕作放棄地を利用して栽培している「花ハス」の出荷が最盛期を迎えています。
鮮やかなピンク色と100枚以上にも重なる花びらが特徴の大型品種「誠蓮」。六箇地区振興会では新たな特産物を売り出そうと、耕作放棄地だった水田4枚約85aを再利用して、5年前からこの誠蓮の栽培を手がけてきました。
巨大なハスの葉が茂るほ場はまるで「借りぐらしのアリエッティ」の世界!
現在はお盆にあわせ、7月と8月の上旬にJA魚沼を通じて、誠蓮を関東圏の市場に出荷しています。4日(月)は、早朝5時から振興会のメンバーや地域住民が田麦集落のほ場に集まり、つぼみが膨らんだ状態のハスを見極めると、出荷用に茎を110㎝分残して次々と刈り取っていきました。
振興会によりますと、今年の豪雪の影響でハスの生育が1か月半ほど遅れ、7月の刈り取りは1日のみ250本の出荷に留まりましたが、連日の猛暑で成長が進み、8月分の出荷には影響はないということです。
刈り取りのあと、メンバーは集会所で箱詰め作業に汗を流しました。
参加者
「最初から参加している。これだけの人が集まって楽しみながらやっているので広がればいい。『十日町のハス』にしたい」
振興会では今年の出荷本数は約3千本、売り上げは80万円を見込んでいます。
六箇地区振興会 福崎一久会長
「限界集落と言われている地域なので、少しでも楽しみ方があるなら、いろいろなことをやりながら、この地域が何とか残っていけるといい。十日町にハスありと言われる一大産地にすることが夢」
なお市場への出荷に向かない開花してしまった花ハスは、地元に向けて8月10日(日)に市民交流センターで開かれる「とおか市」で販売されます。
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