2025年08月18日 15:55更新
棚田保全の取り組みとして新潟県が今年度から呼び掛け始めた、草刈りなどのハードワークをこなすボランティア活動「ガチ棚」をPRしようと、花角英世知事と関口芳史市長が17日(日)に松代地域の星峠の棚田に訪れ、あぜの雑草刈りに汗を流しました。
「ガチ棚」は新潟県の「棚田みらい応援団」の活動の一環として、主に草刈りなどのハードワークとなる農作業や環境整備を行うボランティア活動です。応援団の参加者の中から「田植えや稲刈りだけではなく、より実務形態に近い農作業もやりたい」という一部の意欲的な声に応えて、今年度から企業や団体枠ではなく、個人参加型の活動として新たに設けられました。
この日、松代地域の星峠の棚田には、花角知事と関口市長の2人の首長が活動のPRを兼ねて訪れ、草刈り機を使って約30分の作業に汗を流しました。
花角英世 知事
「初めてだったが、30分くらいであれば楽しい。(草刈り機は)かなり重いので、何時間もあるいは毎日となると大変な重労働だと実感した。1人ひとりがそれぞれの思いでこの棚田を守る活動を続けてもらっているが、十日町市はその物語を持っている人が多く集まっている。強い思いを持った人がさらに集まってもらえるように、新潟県として応援していきたい」
関口芳史 市長
「草刈りは初めての経験。棚田に関わってくれる人が減っているので、棚田が好きな人たちにぜひ参加してもらってみんなの輪で棚田を守っていきたい。今年の春から『棚田県』を知事に宣言してもらい、力強く感じている。中山間地農業をしっかり頑張って際立たせることで、新潟県や十日町市の特徴もアピールできるので、こういうところで苦労しながらお米を作っているストーリーを発信していきたい」
なお、県主催のガチ棚に参加すると2ポイント、市主催の草刈り活動で1ポイントの「ガチポイント」が獲得でき、取得したポイントに応じた量の棚田米と交換ができます。活動は今年度、県内で星峠の棚田のみの受け入れとなりましたが、7月と今回の2回で市内外から延べ34人のボランティアが参加しました。
県では来年度以降、県内各地の棚田に受け入れ先を広げ、「ガチ棚」の活動を拡大していく方針です。
星峠の棚田を守る会 粂井貴志会長
「県内だけではなく県外からも参加している人がいるのは、非常に心強くうれしく思っている。『きれいだな・すごいな』という声が戻ってきている感じがするのでこれを続けていき、みんなと一緒に棚田を守っていきたい」
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