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ど・ローカルをグローバルに!伝統の「小白倉のもみじ引き」

2025年09月01日 17:23更新

巨大なモミジの木を引っ張りながら練り歩く、川西地域小白倉集落の伝統行事「もみじ引き」が31日(日)に行われました。

これは明治時代から100年以上続くとされる小白倉集落にある十二社の秋の例大祭の行事です。みこしの代わりに松の木を引きずりまわしたのが起源とされ、昭和に入ってからはモミジの木を引いて集落を練り歩き、宴を開いて豊作を願うのが伝統となっています。

今回使われたモミジの木は樹齢70年、高さは10mほどあります。参加者は十二社で祝い唄の天神囃子を歌ったあと、汚れを清めるため互いに水をかけあいながら重いモミジの木を引いて、社から集落センターまでの約500mを練り歩きました。

地元から
「人数が少なくなっていく中でこれだけ集まってくれるのはすごくうれしいことだと思う。地元の高齢者も長生きして、気持ちも若返って、ずっとこういうのを続けていけて微力ながら助けていけたら良い。気持ちがあたたかくなる。1人1人顔を見ると、くもった顔した人がいないのでほっこりする」

もみじ引きには30年ほど前から夏期留学で滞在中のイギリスの建築学校AAスクールの学生たちが参加していて、集落の人たちと交流を深めながら伝統を守っていこうと、この行事を盛り上げています。

AAスクールの生徒
「すてきなコミュニティによるアクティビティだと思う。今まで見た中で一番平和的で美しい町で、山も神社も森もすごくきれい。言語的なコミュニケーションではなく、こうやって一緒に何かをやるっていうことで繋がりができると思う。来年もまた戻ってくる。今までやったアクティビティの中で一番楽しい」

田口英己 実行委員長
「こうやって海外から人がきてくれると非常に活気づいて新しいパワーがもらえる。この地域は貧しく、みこしを作れず、代わりに神社に奉納した木を引きずりまわしてお神酒をいただくということが続いている。まわりから変なことしていると見られることもあるが、神社に上がって1年間の無事と健康を祈りながら、おめでたいところをまわって歩くということは非常に意義があるのではないかと思う。12か国から来ているこの人たちに国に帰っても、小白倉に行ったということを思い出にしてほしい」

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