2026年08月12日 15:20更新
十日町市下条地区の上新田で発見された縄文時代の集落遺跡「野首遺跡」から出土した1302点の土器や石器などが国の重要文化財に指定されることを記念して、文化庁の文化財調査官による講演会が、11日(火)に越後妻有文化ホール段十ろうで開かれました。
国の重要文化財に指定される野首遺跡は、十日町市上新田に位置し、信濃川と支流の飛渡川との合流点にあたる河岸段丘にできた縄文時代中期から後期にかけての集落遺跡です。この遺跡は、平成8年から発掘調査が行われ、これまでに1300点以上の土器や石器などが見つかりました。
この中には造形のすぐれた火焔型や王冠型土器などがあるほか、縄文中期から後期にかけて周辺地域と交流があった痕跡。また集落内での祭祀や葬送、生業などの長い期間の文化の移り変わりが明らかにできる点で学術的価値が高いこととして、出土品が重要文化財に指定されることになりました。
記念講演会には約130人が訪れ、まず十日町市博物館の学芸員石原正敏さんがこれまでの発掘調査の成果について報告しました。
十日町市博物館 学芸員 石原正敏 さん
「野首遺跡の特徴としては、約1500年間村が続いていたのではないかと考えられている。弓矢の使用や竪穴式住居が1つの特徴になっている。この石は何のためのものなのかというと、お墓の後だったのではないかと言える。その証拠に仮面などが伏せられた状態で残っているので、貴重な資料である」
続いて文化庁の文化財調査官、今井哲哉さんが重要文化財の指定までの歩みやその魅力について講演しました。
文化庁美術学芸課 考古資料部門 文化財調査官 今井哲哉 さん
「注目したいのが周辺地域の影響を受けた土器が多かったことが野首遺跡の大きな特徴として言えた。最初の頃は北陸系や東信系のいわゆる中部長野の人たちとつきあいが多くあった中で、徐々に信州系の人たちに偏っていく傾向があることが野首遺跡の特徴になる。これは当時の野首遺跡の人たちがどういう動きをしていて、集落内の活動がどういう風な流れだったのか、野首遺跡を掘り下げていく中で貴重な奇跡的な情報になっていく」
なお十日町市博物館では、8月30日(日)まで夏季企画展「野首遺跡至高の名品」が開かれています。
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