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明石の湯廃止議案 12対11で「継続審査」が決定

2023年03月27日 19:17更新

越後妻有交流館キナーレにある「明石の湯」を美術館にリニューアルする十日町市の方針について、十日町市議会は関連議案を継続審査とするかどうか記名投票した結果、継続審査の賛成が12票、反対が11票で僅差で審査を続けることが決まりました。これに伴い、市が追加提案を予定していた施設リニューアルにかかる国の補助金を含めた予算議案の上程は撤回されました。

明石の湯をめぐって、十日町市は今年度末で施設を閉館し、令和6年度に美術館へリニューアルオープンする方針を示し、市は3月議会にキナーレの管理運営方法を定めた条例から明石の湯を削る議案をあげていました。

一方、議会中の産業建設常任委員会では市側の説明や議論が不十分だとして採決の結果、3月議会以降へ議案を継続審査にすることを決めています。27日(月)の3月議会最終日の採決では継続審査をめぐって4人が討論に立ちました。

富井高志 継続審査に反対
「市長が代替施設の検討を指示したこと。文化観光を推進し、中心市街地を再活性したいなど力強い決意を聞くことができた。採決の結果がどちらになろうとも、結論を先延ばしにして事業を停滞させることは市民のためにならない」

大嶋由紀子議員 継続審査に賛成
「市の利用者アンケートの結果がいまだ公表されていない。美術館リニューアル後の明確な計画が示されていない。明石の湯の代替施設の明確な計画が示されていない。唐突な発表で市民の議論が必要である。急いで結果を出すべきものではない。本議会中に結論を出すのは不可能」

富井春美議員 継続審査に賛成
「キナーレの光熱水費は地場産業振興センターの光熱水費を案分して出している。美術館の光熱水費は地場産業振興センターの収入にも、キナーレの会計にも歳入されず、別会計に入れられている。二重帳簿と疑念を持たせかねない操作がなぜ行われたのか。福利厚生施設として高齢者や市民の憩いの場、コミュニティ施設の機能を持っているなら厚生常任委、総務文教常任委も関わって審議が必要。委員会付託の結論は尊重されるべき」

滝沢貞親議員 継続審査に賛成
「地元紙の記事で『市長は〝先延ばしはちょっと困る。可でも非でもいいから結論を出してくれ”と議長に伝えた』とある。産業建設常任委員会に付託され、出された結論である継続審査を真っ向から否定する発言。委員会の権限を尊重する市議会を軽視している。議長に自分の考える方向へ誘導するものであり、やってはいけない行為」

そのうえで採決は「記名投票」となり、議長を除いた23人中、継続審査賛成が12票、反対が11票で、継続審査となることが決まりました。これに伴って市は、今議会に追加提案していた国の補助金を含めた施設リニューアルにかかる1億5000万円の追加補正予算案を撤回しました。

議会閉会後に関口市長は「自分の思うところは提案したし、議会の判断を頂くのは当たり前のこと。議会の判断をしっかり受け止めて、そのうえで対応しないといけない。具体的なことがいっぱいある。異論無きようにやりたい。4月以降の明石の湯営業に関しては予算がないので、どうやったらいいか考える。29日の記者会見でまた話したい」と話しました。

■記名投票の結果
〈賛成〉
嶋村真友子議員、中林寛暁議員、滝沢貞親議員、富井春美議員、根津年夫議員、滝沢繁議員、大嶋由紀子議員、福崎哲也議員、吉村重敏議員、遠田延雄議員、小嶋武夫議員、鈴木和雄議員

〈反対〉
山家悠平議員、鈴木祐一議員、関口立之議員、星名大輔議員、富井高志議員、水落静子議員、山口康司議員、村山達也議員、高橋俊一議員、宮沢幸子議員、小林正夫議員

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