2024年08月22日 17:49更新

十日町市のふるさと納税の寄付額が昨年度は約7億9300万円と令和4年度の2倍近くまで伸び、過去最高となりました。市では今年度、寄付額が10億円を突破すると見込んでいて、返礼品として人気の「米」の拡充に力を入れています。

十日町市のふるさと納税は昨年度、3万4480人から約7億9300万円が寄せられました。これは事業が始まった平成20年度以降過去最高で、これまで最も多かった令和4年度の4億199万円のほぼ2倍となっています。市では増加の背景に発信力の強化があると分析しています。

昨年度は、返礼品を掲載するポータルサイトを新たに3つ増やし全部で11のサイトから閲覧できるようにしました。また、そこに掲載する返礼品の画像やリーフレットの見栄えが良くなるよう、事業者が撮影などを専門業者に依頼する際の経費を補助する制度を設け、訴求力の向上を促しました。

十日町市企画政策課 白井大博さん
「ふるさと納税の市場が拡大していることもあるが、十日町市としてはポータルサイトを増やして新しい寄付者を開拓した。事業者への支援として返礼品の画像を魅力的に見せるための補助金や、新しいパッケージを作りたい事業所に対して市から補助金を出してより返礼品を魅力的にみえるようにサポートしたことが大きかったと思う」

十日町市の返礼品の総数は現在約1200品にのぼり、寄付金額に対するカテゴリ別の人気商品は「米」が45％で1位。2位は「肉」で24％。3位はそば・うどんなどの「麺類」で12％。次いでトイレットペーパーなどの日用品が8％、旅行券や宿泊クーポンなどが3％となっています。市では今年度上期の寄付額は前年度と比べて、1.5から2倍に推移しているとして、このままいけば昨年度をさらに上回り、目標の10億円を達成するとみています。

十日町市企画政策課 白井大博さん
「今のペースでいくことができればもう少しで12～13億円が見えてくるので、それを足掛かりに今後20億、30億円と額を増やしたい。この先、力を入れていきたところは米や農産物の分野。十日町市は米の割合が寄付額ベースで半分くらいだが、周辺の魚沼市や南魚沼市は米が8割くらい。まだまだ伸ばせる余地があると思うので、生産者の販路拡大や支援も踏まえてどんど米を伸ばしていきたい。ふるさと納税は返礼品で選んでしまうところがあるが、十日町市の魅力を見てもらいたい。農産物やソバなどや芸術祭のパスポートなどの返礼品であるので、十日町市に足を運んでもらえるようなきっかけになればいいと思う」