2024年09月24日 16:43更新
棚田の保全活動に向けて、新潟県が募った「棚田みらい応援団」に登録している6つの企業が21日(土)に十日町市当間集落の田んぼに訪れ、鎌を使った稲刈りに汗を流しました。
「棚田みらい応援団」は担い手不足が深刻な地域の棚田の保全や地域活性化を目指して、県が企業や団体からボランティアを募るもので、平成21年から始まりました。現在登録されている企業や団体は20にのぼり、今年は県内9つの地域に入り、田植えや草刈りなどの活動に協力しています。このうち、水沢地域の当間集落では高齢化が進行し、田んぼを諦める農家が増えているとして、今年から初めてみらい応援団が作業の手伝いに入るようになりました。
水沢棚田協議会 富井高志 会長
「高齢化が進んでいるが、棚田みらい応援団のみなさんが来てくれることで、すごく農家のモチベーションアップにつながっている。」
県農地部 農村環境課 中山間地域対策推進係 主査 風間勇人さん
「入ってくれている企業が、その地区と仲よくなって商品開発を一緒に行うなど、この地域のことをもっと考えようと、地域と手を取り合ってできるような関係が将来的にできるといい」
この日は第四北越銀行や東京電力ホールディングス新潟本社など6つの企業から39人が参加し、約20aの田んぼで鎌を使ってコシヒカリの稲を刈りました。
第四北越銀行のスタッフ
「ざくざく切れて楽しい」
「皆さんで農業体験ができるのも貴重な体験だと思う。地域の皆さんにおいしいものを用意してもらったり交流するのが楽しみ」
稲刈り開始から約2時間後、あいにくの雨が降り始め、残念ながら田んぼの半分以上を残して作業は中止となりました。
藤木鉄工のスタッフ
「普段稲刈りは出来ないので来てみると楽しい。県内企業なので地域の活動にはなるべく参加するようにしている」
東京電力ホールディングス株式会社新潟本社のスタッフ
「春に来た田植えの時に、農家の人たちが『ごはんを作るには田植えから稲刈りまでやらないといけない』という話があったので稲刈りも来た。天候はいまいちだったが、コメ農家の皆さんの思いがより一層分かると思う」
水沢棚田協議会 富井 高志会長
「これだけすばらしい自然、棚田の資源があるので都会の人にも知ってもらい体験してもらいたい。若い人が継承していってくれることと、都会の人もこの体験を通して棚田の手伝いにもっと来てくれるようになればいいと思う」
このほか十日町市内では、松之山や三ツ山、池谷・入山地域にも棚田みらい応援団が訪れ、活動しています。
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