2024年10月01日 15:45更新
大地の芸術祭のプロジェクトの一つ「まつだい棚田バンク」の会員による稲刈りイベントが「農舞台」近くの田んぼで開かれ、全国各地から集まった約200人が鎌を使った稲刈りとはさがけを体験しました。
「まつだい棚田バンク」は大地の芸術祭を通じて会員となった全国の人から、担い手が不足する松代地域の棚田の維持保全や地域交流に関わってもらうプロジェクトです。棚田バンクの稲刈りは28・29日(土・日)の2日間行われ、延べ約200人が地元の農家やFC越後妻有の選手たちと一緒に収穫の喜びを分かち合いました。
このうち初日は、東京都や山口県から駆け付けた約120人が6000㎡ほどある田んぼに入り、昔ながらの鎌を使った稲刈りとはさがけに挑戦しました。
東京都から
「最近米が全然なくて、売ってないのが当たり前と思っていたので、稲刈りしたらありがたみがあるかと思って、より美味しくいただけるかと思い、参加した」
京都府から
「2015年の大地の芸術祭に来て、おもしろそうだと思って参加してことし10年目。コメをスーパーで買っているが、自分たちで農作業をしたら農家が一生懸命作っていることが実感できる」
山口県から
「いろいろな地域の人と一緒にみんなでやるから楽しいし、疲れない」
東京都から
「楽しかったし面白かった。すごく美味しくて甘くてお店で買ったコメと違う。(いろんな人と話すのは)家族みたいで何か落ち着く」
事務局によりますと、担い手のいない休耕田を「まつだい棚田バンク」が引き受けた耕作面積は今年10haにのぼるということです。今回収穫されたコメは会員の出資金額に応じて11月中に配送されます。
まつだい棚田バンク石塚康太さん
「芸術祭がきっかけで来た人や芸術祭を入口にして農業に興味を持ってもらうなど、そういったきっかけはとても嬉しい。最近は休耕田がすごく増えているので、守っていけるように私たちも力をつけていきたいと思うし、一緒に守っていってもらえる人が松代に来てくれると一番嬉しい」
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