2024年11月18日 16:37更新
生まれ変わった駅のシンボル!
94年にわたって、JR飯山線魚沼中条駅を見守り続けたイチョウの記念樹を地域の人々の記憶に残そうと、伐採された木材を使って駅名看板がこのほど作られ、除幕式が17日(日)に行われました。
魚沼中条駅はJR飯山線の前身、省線十日町線が開通した昭和2年に開設されました。その時に記念として駅の前に植えられたのが2本のイチョウの木です。以来94年にわたり、駅のシンボルとして親しまれてきましたが、維持管理が難しいという地元住民の意見をもとに、令和3年に伐採されました。
今回、このイチョウが存在した記憶を後世に残していこうと、中条地区振興会がイチョウから切り出した木材を駅名の看板にして再び利用することにしました。
看板の除幕式には、地域の人や駅の関係者など50人ほどが魚沼中条駅に集まってイチョウの歴史を振りかえると、新しい看板が待合室に取り付けられました。
中条地区振興会 中林 栄一 副会長
「私たちが若い頃、この駅で通学していた頃はイチョウの木は立派な木になっていた。秋になると実がたくさんなって、イチョウの匂いがして、うわーというような思いがある。あと秋にはきれいな紅葉になり、とてもすばらしい景色になっていた」
地元から参加した人
「この駅を昔の蒸気機関車の時代からずっと使っていたので、とても懐かしく昔を偲んで楽しかった。地域のランドマーク的な、地区のどこからでも眺められるイチョウの木だった。少し残念だが、また看板として生まれ変わったので大切にしたい」
看板の文字は振興会が中条中学校に協力を求め、生徒から募集したもので、3年生の目黒珠音さんが書きました。
中条中学校3年 目黒珠音さん
「学校に応募が呼びかけられて、私もやってみようと思って応募した。なかなかうまくいく作品ができなくて、早起きをして書いたりしていた。私は電車で通学する高校に行きたいと思っていて、毎朝目にする物になると思うので、懐かしさも残りつつ、新しいシンボルになるような看板になればと思う」
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