十日町タウン情報

  1. 十日町タウン情報
  2. JCVニュース
  3. 苦節10年かけて農業遺構をリニューアル!川路の田畑潤す「川治水路トンネル」竣工式

苦節10年かけて農業遺構をリニューアル!川路の田畑潤す「川治水路トンネル」竣工式

2024年11月29日 14:15更新

手掘りの農業用水路として古くから活用されていた十日町市浅之平集落を流れる川治水路トンネルの改良工事が約10年間かけてこのほど終わり、26日(火)に竣工式が開かれました。

竣工式には地元住民や工事関係者など約15人が出席し、トンネルの完成を祝いました。川治水路トンネルは川治川から取りいれた水を川治地区の田畑約45haにそそぐ、全長427mの農業用水路です。冬には流雪溝の用水としても活用されています。造られた年代は記録が残っておらず、一説には約200年前に地元の先人たちが手掘りで開削したとされています。

工事以前はトンネル内が土がむき出しの状態だったことから災害の度に崩落の恐れが高まり、平成23年に起きた新潟・福島豪雨をきっかけに、県の主体で改良工事をする計画が平成24年に決まりました。平成26年に着工したものの、工事ができるのは毎年、用水を使わない雪解けから田植えが始まる期間と、稲刈りから雪が降るまでの限られた期間しかなかったほか、工事も重機を入れられずに主に人力で行われたことで完成までに約10年の歳月がかかり、事業費も当初より2億円増え、4億5000万円となりました。一方、工事以前のトンネル内は高さ1m、幅50㎝ほどしかなく、用水に溜まった土砂や草木をかき出す際には狭い場所での作業と崩落の危険性に悩まされてきましたが、改良によって高さは1.6m。幅も1.2mまで広がり、鉄骨造りにセメントを吹き付けた構造によって安全に作業ができるようになりました。

川治地区振興会 徳永敏 会長
「川治地区としては待望の水路トンネルが完成して深く感謝している。工事が無事故で終わって良かった。水路は老朽化等で危険性もあり、これまでは水路トンネルに潜ってゴミや土砂を掃除したが、それが軽減できるので助かる」

この記事が気に入ったら
十日町タウン情報にいいね!しよう

最新情報をお届けします

X で 十日町タウン情報 をフォローしよう!

Copyright (C) 2024 十日町タウン情報 All rights reserved.