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大井田の小正月は「鳥追い」から「雪上かるた」まで盛り沢山!

2025年01月14日 16:46更新

十日町市内の各地で小正月行事が行われ、地域の人たちが一年間の無病息災や五穀豊穣を願いました。このうち大井田コミュニティセンター前の広場では11日(土)から2日間にわたって、鳥追いやしめ焼き、雪上かるたなどが行われました。

11日(土)に開かれたのは「ほんやら洞広場」です。この催しは50年ほど前から「大井田青年の会」が開いているもので、地元企業が提供した食材を使ったそばや豚汁、お酒などが無料でふるまわれるのが毎年恒例となっています。今年は約250人が広場に集まり、温かい料理を楽しみました。

大井田青年の会 小宮山陽 会長
「大井田は雪まつりの催し物がないので、地域の人はこの広場が冬のイベントになっている。小さな子どもからお年寄りまで、楽しんでもらいたい」

そして陽の光が完全に落ちたころ始まったのが「鳥追い」です。鳥追いは唄と拍子木の音で、田畑を荒らす害鳥を追い払う雪国に伝わる小正月の風習です。大井田民謡保存会が歌う5種類の鳥追い唄に合わせて、地域の子どもたち約60人が拍子木を鳴らしながら会場を練り歩きました。

子ども
「楽しかった。初めてだったので緊張した。来年もやってみたい」

保護者
「伝統行事はいい。子どもたちも盛り上がっているのでいい。小さなうちにこういう経験をしていると、大人になった時に思い出して十日町に愛着が増すと思うので、それを大事に育ってほしい」

大井田民謡保存会 山田信男 会長
「子どもたちに指導して、昔やったことを今につないでもらいたいと思って保存会としてやっている。毎年こうしてやってもらえて私たちもうれしい」

翌日に行われたのは「雪上かるた大会」です。縦60㎝、横40㎝のベニヤ板で作られた巨大な絵札を使うのが特徴で、読み札は十日町市の節季市や大井田地域の祭りなど地元にまつわる内容になっています。毎年中条公民館大井田分館と大井田地区青少年育成協議会が開いていて、35回目の今回は35人の親子が参加しました。

参加者は読み札を聞いた後、雪の上に裏返しに置かれた絵札をひっくり返して探しながら、札を取り合いました。

子ども
「カルタが重くてめくるのが大変だった」
「雪の上でもめくるのが早くなりたい」
「今年は去年より本気でやった。ここにしかないイベントだと思うので続いてほしい。来年は今回よりもっとカルタを取れるように頑張りたい」

中条公民館大井田分館 横山保 分館長
「地域の良さが絵札や読み句に現れているので、子どもたちの経験を積む材料になるといい。楽しく小正月行事としてもらって、来年も再来年も伝統を引き継いでいきたい」

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