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通い農の拠点「棚田ステーション」4月オープンに向けてDIYイベント

2025年01月22日 16:51更新

「通い農」として市外から足を運んで農業をする人たちの拠点施設「棚田ステーション」が今年の4月、松代蒲生集落に誕生します。オープンに向けて、建物の改修に必要な壁のペンキ塗りなどを行うDIYのイベントが18日(土)に開かれ、ボランティア17人が参加しました。

新たにオープンする「棚田ステーション」は都市部に住む人が里山に足を運んで田畑を耕作する、いわゆる「通い農」に来る人のための拠点となる複合施設です。棚田の保全に協力してくれる移住者や「通い農」をする人を増やそうと取り組む、地域おこし協力隊の星裕方さんがプロジェクトを進めるための重要なインフラとして位置づけています。

十日町市地域おこし協力隊 星裕方さん
「汚れた長靴で宿泊施設に戻ると宿泊や温泉施設にも迷惑をかけてしまうので、一旦棚田ステーションに寄ってもらい、着替えたり、長靴を置いたりできる施設になるといい。都会に住んでいる人が、手ぶらで来て手ぶらで帰ることが出来ることで、この地域の棚田の保全や農に関わってくれる人が増えるといい」

棚田ステーションの建物は儀明の棚田と蒲生の棚田どちらからも徒歩で通える場所に位置する、旧JA山平支店を活用します。星さんは去年春からクラウドファンディングや融資を使い、約700万円をかけて施設の改修を進めてきました。2階部分は農作業の合間にリモートワークができる通信設備を備えたコワーキングスペースに。3階部分には着替え用の更衣室やロッカーが設けられる予定で、すでに一部は改修が終わっています。

この日は施設内にある段差をセメントで埋め、壁をペンキで塗りかえるDIYイベントが開かれ、活動の支援者や長岡造形大学の学生など市内外から17人が参加しました。

長岡造形大学3年生
「イベントに参加することが継続的にこの地域に来るきっかけになると思った」

新潟市から
「絶対にすてきな場所になることは間違いないと感じた。作る過程を手伝うことが出来て光栄だと思っている。ここが出来たら違う松代になっていると思うので、どんどん魅力が増えていくと思う」

市内から
「農業に関連のある人たちが集まって、初心者やベテランも農業の話をして盛り上げられたらいい」

十日町市地域おこし協力隊 星裕方さん
コンセプトとして掲げているのは『通い農の文化を醸す施設』。そのためにはいろいろな価値観や多様なバックグラウンドを持つ人たちがここに集まって、混ざり合うように価値観などを共有してもらい、文化として醸されていくような場所になっていくといいと思う

棚田ステーションは4月に開業する予定です。

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