2025年01月27日 15:02更新
町ぐるみで大相撲初場所の勝ち力士を予想し、その的中数で順位を争う「松代大相撲」の表彰式が松代区民会館で26日(日)に開かれ、最も成績の良かった2人が東と西の横綱として土俵入りを披露しました。
松代大相撲は大相撲初場所の取組から10組の勝ち力士を15日間毎日予想し、的中した数で順位を決めるという松代地域で親しまれている冬の娯楽で、今年で104回目の開催です。予想する人は職場や団体ごとに「部屋」に所属し、自分でつけた「しこ名」の力士として参加するもので、今年は7部屋から115人が参加しました。
初場所の期間中は主催の「在天法人大日本松代相撲協会」が毎日それぞれの部屋に投票用紙を配り、その日の取組前に回収して的中数の集計を行います。初場所の最終日は松代大相撲の千秋楽となる表彰式が開かれ、成績順に番付された横綱から前頭筆頭までが化粧まわしを付けて入場し、東と西の横綱がそれぞれ土俵入りを披露しました。
今年の東の横綱になったのは渋部屋の九尾狐豊関(きゅうびこゆたか)で150点満点中93点を獲得し、11回目の挑戦で初めて横綱となりました。
渋部屋 九尾狐豊 関
「初めて横綱になった。歴史が104回もある松代相撲に名前を載せてもらえるという名誉は重くて大変なことをやったと思う。この感激を心に刻んでこれからも精進していきたい」
西の横綱は父親の代から使われていたしこ名「松錦」を15年ほど前引き継いだ町部屋の松錦良一関(まつにしきりょういち)で92点を獲得し初めて横綱になりました。
町部屋 松錦良一 関
「今日は最後の最後で8点を取り逆転して横綱になった。参加者が少なくなってきているが、おもしろいので人も入ってもらいたいし、続けていきたい。来年はまた優勝を目指していく」
そして手負い姿に仮装する最下位の「ドンジリ」には、東は福祉部屋の仁倖海直哉関(じんこううみなおや)、西は2年連続で福祉部屋の鯛我宇津貴将関(たいがーうっずたかまさ)となりました。
福祉部屋 仁倖海直哉 関
「初めてのドンジリ。毎年運試しでやっているが、今年は運に頼らず自分で頑張っていかないといけないと思う」
福祉部屋 鯛我宇津貴将 関
「去年ドンジリだったので稽古をたくさんしないといけないと思い、3月の冬の陣、6月の春の陣、10月のロ・マン24と稽古をしてきたが、稽古が足らずまたドンジリだった。親方を喜ばせられるようにまた1年稽古をして横綱を目指して頑張る」
松代相撲協会勧進元 髙橋嵩一さん
「初場所で成績がよければ、今年1年良くなるだろうと、みんなが思っているので表彰を受けた人はいい年になると思う。出来るだけ長く続けられるように会員募集をしてやっていきたい」
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