2025年07月22日 16:47更新
約300年に渡って続く伝統の「松代観音祭」が19日(土)から2日間にわたって開かれ、歩行者天国となったほくほく通りでは稚児行列やステージイベントを見に来た多くの人で賑わいました。
この祭りは松代小学校のグラウンド脇にある「十王堂」にまつられた「馬頭観音菩薩」の祭礼を起源に、約300年前から続いています。十王堂では2日目に祭礼のメインとなる「大般若の転読」が行われました。
これは600巻あって唱えるのに1日以上かかる仏教の経典「大般若経」を全巻唱える代わりに、経典をパラパラとめくりながら一気に読み上げるもので、松代地域の5つのお寺から6人の住職が集まり、地域住民の無病息災を祈祷していました。
長命寺 本山嗣朗 住職
「松代観音祭の中心にいるのが長松庵(十王堂)の馬頭観音になる。小さなお堂だが、毎年多くの人に集まってもらい、今年は若い人たちも集まってもらいありがたい。老いも若きも一緒に祀り、法要を行うということが祭りを継続させていくことに欠かせないことだと思う」
歩行者天国となったほくほく通りでは軽トラマルシェが開かれたほか、特設ステージでは地元バンドや松代中学校吹奏楽部などが演奏を披露しました。
また毎年恒例の稚児行列も行われ、まつだい保育園の園児15人が胎内市から来た2頭の馬と一緒にメイン通りを元気に歩きました。
稚児行列参加 親子
「歩くのが楽しかった」
「暑いが晴れ姿なので、やることができてよかった」
松代地区副長 観音祭実行委員 関谷正利さん
「子どもたちを見ていると、祭りをやってよかったという気持ちになる。この祭りを目的に都会から帰って来る人や孫や子どもが帰ってくることを楽しみにしている高齢者もいるので、活気が一気に戻る時期だと思う。1年間を通じてイベント自体はほかの市町村から見れば多いと思うので、継続して無くさないように次の人にバトンタッチするにはどうしたらいいかを常に考えながら行動している」
実行委員会によりますと、2日間のまつりの入込は延べ1万2千人になりました。
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