2025年09月03日 14:44更新
魚沼産コシヒカリのブランド維持を目指して、2つのJAや自治体の関係者が米の取引業者と意見を交わす懇談会が湯沢町で3日(火)に開かれ、令和7年産米は平年並みの品質や収穫量が見込まれることが報告されました。
この懇談会はJA魚沼とJAみなみ魚沼で組織する魚沼米対策協議会が開きました。2つのJAや各自治体の職員のほか、米を取り引きする全国の卸売業者など70人が集まり、JAみなみ魚沼営農指導課の高村直人課長がことしの米の生育状況を報告しました。
それによりますと、6月後半から8月にかけては例年に比べて極端に少ない降水量で渇水に悩まされ、一部の田んぼでは消雪パイプ用の地下水を利用するなどの措置がとられました。コメが実り始める出穂盛期の8月上旬にまとまった雨が降ったこともあり、その後は順調に育っているということです。
また、7月中旬は稲の葉の色が薄くなる状態がみられ、栄養不足が危ぶまれましたが、追肥を呼びかけた結果、穂が出始める前に目標値より高いところまで回復したということです。
そのうえで、協議会ではことしの魚沼産コシヒカリは平年並みの品質と収穫量と予想しています。
魚沼米対策協議会 井口啓一会長
「昨年一昨年と暑い季節に生産者も学習しながら研鑽した結果。食味は安心しているが、品質については剥いてみないとわからない。いろんな対策をやっているので、それなりのものを提供できると思う。35℃や40℃の中で肥料を撒いたり、熱中症との隣り合わせの作業をやってくれた生産者には感謝している」
一方、卸売業者からは「民間中間業者の間では一俵4万円の価格提示が出まわっている。ことしの生育状況を聞いて少し安心しているが、引き続き、価格に見合った食味・品質の維持を目指してほしい」といった意見が出ていました。
Copyright (C) 2025 十日町タウン情報 All rights reserved.