2025年10月21日 18:12更新
国指定史跡「沖ノ原遺跡」の竪穴住居を原寸大で復元し、約5000年前の当時の暮らしを体感することができる津南町の新たな施設、埋蔵文化財センター「うもれあ」が18日(土)にオープンしました。
埋蔵文化財センター「うもれあ」は沖ノ原、堂平、道尻手の三大遺跡から出土した縄文時代の埋蔵文化財をはじめ、それ以前の石器時代や後に続く弥生時代以降に見つかった歴史文化資料を展示する津南町の施設です。
建物は2015年に閉校した旧中津小学校の校舎を、津南町が7年かけ総事業費約7億円を投じてリニューアルしました。施設の名前は「埋もれているレアな実物をリアルに知る」という意味を込めて「うもれあ」と名付けられました。
2階の展示室には、堂平遺跡から出土した国重要文化財の火焔型土器や王冠型土器をはじめ、津南町で見つかった約2200点の資料がパネルと共に時代や種類ごとに区切って展示されています。
中でも一番の見所は総合展示室の中央に再現された原寸大の沖ノ原遺跡の竪穴住居で、縄文時代の暮らしぶりを間近で知ることができます。また北越雪譜の作者、鈴木牧之が書いた「秋山紀行」から読み解いた近世・近代民俗史の展示も見所です。
このほか1階は、苗場山麓ジオパークのビジタースペースのほか、ミュージアムショップや図書室、体験学習などが行えるワークスペースも備えられています。
オープン初日のイベントではまが玉作りやプラ板を使った土器や土偶のキーホルダー作りなどのワークショップが催され、訪れた人たちが約3万年前から営まれてきた津南の歴史に触れました。
来場者
「こういう家の造りだとか昔の人がこういうことをしていたということが勉強になった。家の中に入れたり昔の物が見れたりしたのが楽しかった」
「オープンを楽しみにしていた。津南の縄文の文化、縄文人そのものをリスペクトしていたのでその頃の生活がかいま見れてすごくよかった。よくこれだけの資料をきちんと整理されているなとびっくりした。また1つの観光の拠点となってほしい。食文化も1つの売りにしてほしい。」
「うもれあ」では今後農と縄文の体験実習館「なじょもん」と連携して縄文時代を体験するワークショップなどを開いていく予定です。
文化財保護統括監 佐藤 雅一 代表
「津南町の歴史と文化の広がりを学んでほしい。子どもたちの声が響くような企画をやりながら、秋山観光の入り口でもあるので、観光客の人がここでひと息ついてくれるような学びの宿になってくればいい」
津南町埋蔵文化財センター うもれあ(中魚沼郡津南町大字中深見甲2348)
■開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:4/1~11/30 月曜日(祝日の場合は翌平日)
12/1~3/31 土・日曜日 祝日及び年末年始
■入館料:無料
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