2025年11月26日 10:49更新
新潟県内の棚田の振興策について行政や企業、大学などが話し合う「にいがた棚田フォーラム」の設立宣言が22日(土)十日町市で行われました。
新潟県は今年度を「にいがた棚田みらい元年」と位置づけて、県内の棚田地域の魅力を発信する取り組みを進めてきました。にいがた棚田フォーラムは棚田や米作りに関心のある企業や大学などに参画してもらい、棚田の保全や地域活性化に向けた具体的な取り組みを話し合って施策に反映させようと、立ち上げられました。
設立宣言は全国最多の14地区が農林水産省が認定する「つなぐ棚田遺産」に選ばれている十日町市で行われ、初のシンポジウム「にいがた棚田みらい創造会議」が開かれました。地元からはFC越後妻有の元井淳監督が女子サッカーに取り組みながら棚田の担い手として農業をしているチームの活動紹介をしたほか、現役やOBの地域おこし協力隊がパネルディスカッションで棚田農業の課題解消に向け、意見を交わしました。
地域おこし協力隊OB 石渡大夢さん
「田んぼが90枚あって、1枚につき2回肥料を計って入れているので、180回計らないといけない。ことし、1人計量を手伝ってもらったが、それだけでもかなり労力が違った」
NPO法人地域おこし 多田朋孔 代表理事
「体験から始まって、中には『ガッツリやりたい』という人も出てくる。そういう人には対価を払って本当に手伝ってほしい作業を手伝ってもらう。受け入れをイベントで終わらせるのでは無く、ステップアップする段取りを作ることが、県として取り組む際に重要になると感じた」
新潟県農地部農村環境課 河村智幸 課長
「十日町は他の地域に比べて、外の人を上手に取り入れている。他の地域で同じことができるとは限らないが、情報を共有するための橋渡しとして、役立てたらと思っている。移住や定住につながるのが理想的なゴールだけど、短期間では難しいし、現実的にできること、できないこともある。なので、まずはいろいろな人に感心を持ってもらえれば、いろいろな関わり方が出てくると思う」
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