2025年11月28日 15:10更新
十日町市で初めて外国人の地域おこし協力隊として着任したローラン・アントワーヌ・テオフィルさんが3年間の任期を終えて退任することになり、報告会が27日(木)に開かれました。ローランさんは担当していた松之山地域下川手地区に定住します。
地域おこし協力隊を退任するのは、松之山地域下川手地区を担当してきたフランス出身のローラン・アントワーヌ・テオフィルさん39歳です。外務省に勤める日本人の妻を持つローランさんは、国宝の火焔型土器を通して十日町市を知り、市内で初めての外国人地域おこし協力隊として、3年前に移住してきました。
地域の人たちからは「アンさん」の愛称で親しまれ、協力隊として美人林の入り口にある直売所の運営支援をしながら、地場産野菜や木工品の販売に取り組んできました。ローランさんは地域に残されていた木材加工をする機械の使い方を習得して自ら商品開発に取り組み、美人林のブナを使ったまな板やお皿などで地域の魅力をアピールしてきました。
ローラン・アントワーヌ・テオフィルさん
「1年目はいろいろな苦労はあったが、直売所で役に立つことを見つけて『ありがたい』や『ありがとう』と言ってもらってうれしかった」
ローランさんは退任後、下川手地区にそのまま定住します。木工品の加工と販売を続けながら、6か国語を話せることを生かして観光ガイドとして活動する考えで、インバウンドや市外からの観光客に松之山や十日町市の文化を発信しようと意気込んでいます。
ローラン・アントワーヌ・テオフィルさん
「直売所の関わりを観光事業の中に生かしたい。美人林のブナの木工品やコメの販売を直売所の中で観光客を紹介しながら関わっていきたいのと、山菜やコメの出荷などをやり続けたい。また観光事業はオーダーメードを考えている。お客さんの着物や縄文の文化など職人にこだわりがあれば紹介や通訳をやる予定」
なお市によりますと、これまで協力隊を退任した91人のうち67人が市内に定住していて、定住率は73.6%となりました。
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