2025年11月26日 17:06更新
収穫を祝う祭事、新嘗祭の11月23日にあわせて、「いただきます」という言葉を見つめ直し、食材や生産者に感謝の気持ちを持ってもらう食育プロジェクトが立ち上がり、初のイベントが越後妻有里山現代美術館MonETで23日(日)に開かれました。
「いただきますプロジェクト」は十日町市や津南町でイベントなどをプロデュースしている齋木真理子さんが中心となって発足しました。プロジェクトでは、感謝があふれる住みやすい地域を目指し、「いただきます」を合言葉に子どもから大人まで食の大切さに触れてもらう食育イベントを開いていきます。
いただきますプロジェクト 齋木真理子 リーダー
「私たち日本人が毎日言う『いただきます』が日常になりすぎていて、思いを込められていない気がした。命を頂いていることや、食に関わる人たちにちゃんと『ありがとう』の気持ちをもっていただきますを言えたら、人や命との繋がりを感じられると思った」
このほど「新嘗祭」の11月23日に合わせて、プロジェクトの立ち上げ記念となる初のイベントが開かれました。地元の農家など20人ほどが協力し、地元食材だけを使った新米おにぎり弁当が100食用意され、高校生以下は無料でふるまわれました。
来場者
「子どもはふだん偏食であまり野菜など食べないが、今日はたくさん食べているのでビックリした。それだけ地元の食材がおいしいんだと思う」
「子どもたちへの食育は普段、手作りにこだわるくらいで、今まで農家さんなど作り手のお話などはしてこなかったので、いい機会になった」
参加した地元のお米農家
「直接おいしいという言葉をもらったり、喜んでいる子どもたちの様子を見たら、来年もまた頑張ろうという気になってうれしい。農家を始めて犠牲になる生き物などもいたりすることを知り、より『いただきます』に感謝を込めるようになった。そういった部分も皆さんに広まってほしい」
いただきますプロジェクト 齋木真理子 リーダー
「11月23日は、昔は新嘗祭と言って、1年の収穫を祝ったり、来年の豊作を祈る、日本人にとって大切な祭日だと知ってこの日にした。改めて地元の食材のおいしさや、協力してくれた農家の人たちの温かさ、地元の魅力を感じた。『いただきます』が食材や関わった人への感謝を思いだすスイッチになるとうれしい」
会場では子どもたちに楽しく食への感謝を考えてもらうために作成されたオリジナルムービーも上映されました。今後の具体的なスケジュールは未定ですが、プロジェクトではこうした映像をSNSを通して配信したり、イベントへの出店を重ねて、活動の輪を広げていくことにしています。
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