2026年10月21日 16:04更新
医療の仕事に関心を持ってもらおうと、救急医療の現場で働く医師や救急救命士が仕事の魅力や地域医療の現状を伝える出張授業が20日(火)に十日町市立南中学校で開かれました。
この出張授業は医療や救命の仕事に関心を持ってもらおうと、十日町地域救急業務連絡協議会が管内の中学2年生を対象に3年前から行っています。
講師に十日町病院診療部長の齋藤悠医師と、十日町地域消防本部の救命救急士、太田隆史消防士長が南中学校に訪れ、2年生66人が参加しました。
はじめに齋藤医師は、魚沼地域では病院やスタッフなど地域を支える医療資源が不足していること。そして、患者を助けるには医師だけではなく、看護師や救命救急士など多くの医療従事者が関わっていることを伝え、「友達や家族など身近な人が倒れたときのことを想像してみて」と生徒たちに問いかけました。
県立十日町病院 診療部長 齋藤悠 医師
「最初に119番を迅速に呼んで、すぐに心臓マッサージができるか、ほかの人を呼べるか、自分が動いて助けられるかどうかをイメージすること。正しい知識を身につけて、勇気を持ってもらえたらうれしい」
続いて、太田さんが救急救命士が所属する消防署の一日の仕事を紹介したほか、救急の現場では救える命と救えない命があり、日々葛藤していることを切実に伝え、生徒たちに命を大切にしてほしいと話しました。
十日町地域消防本部 救急救命士 太田隆史 消防士長
「仕事をしていると、助かる命もあるが助からない命もある。その時に、泣いている家族や友達など周りの人が悲しんでいることが悲しい。平気な顔をしているが、私も人間なので心は締め付けられるくらいつらい。何があっても、自分で命を絶つような選択肢は絶対にしないでほしい。生きていれば楽しいこともあるのでつらくなったり悩んだら、友達や先生、専門の窓口もあるので、周りの人に相談してほしい」
2年生
「人の命に関わる仕事は大変だが、やりがいがある。一方で助けられなかったときには悲しい思いをすると思った」
「話を聞いて女の人でもできる仕事だとわかってすごいと思った。スポーツが好きなので人を助ける仕事もいいと思った」
県立十日町病院診療部長 齋藤悠 医師
「医療職は難しい点や苦労することもあるが、やりがいが大きいことは間違いなく言えるので、医療職に興味を持つ人が出てきてほしい。地域医療を支えるのは、地域住民の考えや力がなくては継続できないので、実際に医療職に就く人と住民の両方の理解が大事なので、中学生の若いうちから地域の事情を知ってもらえることに意義がある」
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