2023年09月11日 11:09更新
JCVの生活情報番組「すまいるone」。「みんな大好きカレー特集!後編」では、懐かしい系のカレーから、ちょっと変わったカレー、刺激的な本格スパイスカリーまで、個性豊かなカレーを紹介しています。
【そば処 滝見屋】
有馬温泉、草津温泉と並び、日本三大薬湯と称されている十日町市の松之山温泉郷。1200万年前の海水が湧き出る温泉は、成分が国の定める温泉基準成分の15倍。身体がいつまでもぽかぽかで湯冷めしないと評判です。
そんな松之山温泉街の中にあるのが「そば処滝見屋」です。
昔懐かしい郵便ポストが目印のお店です。
店内にはオーディオやレコード、マグカップなどの先代の趣味の品々のほかに、昭和を感じさせるレトロな装飾、大地の芸術祭に参加したアーティストの作品も並んでいます。
滝見屋の現在の店主 高澤平さんは5代目です。大正時代からこの場所で100年以上そば屋を経営しています。
店名は創業当時からずっと「滝見屋」ですが、店からは滝が見えません。
店の上に不動滝という落差、およそ10メートルの滝があります。滝の右側にある岩が不動明王に見えたことから、不動滝と名付けられ地域で大切にされてきました。そこの守りをしていたことから「滝見屋」という店名が付けられたということです。
カレー南蛮そば 1200円(税込)
そば処ということで、こちらのオススメは「カレー南蛮そば」。江戸時代にネギが南蛮と呼ばれていたことから、今でもそば屋ではネギが入ったそばを南蛮そばと呼んでいるそうです。
「カレー南蛮そば」は、ネギのほかににタマネギを使用して甘みとコクを出しています。タマネギを入れたのは先代のアイデア。店に伝わるつゆの味には必要不可欠と教えられてきたといいます。このタマネギを入れることで味に深みが生まれるということです。
肉は県内産の豚肉を使用。つゆは煮干しとかつお節の出汁の効いた優しい味わい。つゆで煮込んだ具材にカレールーを投入し、片栗粉でとろみをつけています。コシのある手打ちのそばに、カレー出汁をかければ完成です。カレー南蛮の味は創業当時から同じ味を受け継いで守り続けています。
同店のそばは、先々代が戸隠のそば粉、先代が十日町産のそば粉を使用していましたが、現在のご主人は十日町産のとよむすめを使用しています。石臼で挽いたそば粉に青森県産のふのりをつなぎに使った二八そばを提供しています。
かき揚げ 天ぷら 400円(税込)
トッピングには天ぷらがオススメです。5代目店主の高澤平さんは天ぷら屋で修業した経験があります。今回のかき揚げにはカボチャ、サツマイモ、インゲン豆、そしてエビが入っています。季節ごとに地元でとれる野菜を使っています。こちらのかき揚げは厚みがあるのが特徴で、丸みを帯びたきれいな形に揚げて、外はカリッ、中はふわっと仕上げています。
松之山の温泉街にひっそりとたたずむ蕎麦屋さん。昭和にタイムスリップしたような雰囲気の中で楽しむ、伝統とこだわりが詰まった「カレー南蛮そば」をぜひ味わってください。
5代目店主 高澤平さん
「天ぷら屋で修業した5代目がそばを打っています。つるつるとした食感が特徴のそばです。季節の野菜を天ぷらにしています。ぜひお寄りください」
店舗情報
滝見屋
■住所:十日町市松之山湯本1390‐1
■電話:TEL025‐596‐2307
■営業:11:00~15:00/17:30~20:00
■定休:不定休
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