2024年11月06日 09:03更新
十日町市美術展が1日(金)から4日間、越後妻有文化ホール段十ろうで開かれ、絵画や書道など4つの部門に226点が出品されました。
第56回十日町市美術展には絵画、造形、書道、写真の4つの部門に市内外の167人から226点が出品されました。入賞したのは最高賞の市展賞4点を含む40点です。
このうち書道部門で市展賞を受賞したのは土市第2の樋口こずえさんが書いた「劉秉忠詩」です。14文字の行草体をダイナミックな放ち書きで表現していて、審査員からは、「温かみがあり、力を込めた書線が紙面の白を引き立てている」と評価されました。樋口さんは今回の受賞で書道部門の奨励賞以上の賞を過去3回受賞したことになり、来年以降の市展出展は無鑑査となりました。
市展賞 樋口こずえさん
「信じられなかった。今回は自信がなかったので諦めていた。練習しなければ作品は仕上がらないので書くことが大事と先生に言われる。今回市展賞を受賞したので、今後は無鑑査になったが、まだいろいろ公募展に出展していく」
こちらは絵画部門で奨励賞を受賞した四日町の湯澤榮治さんの作品、「命つなぐ」です。湯澤さんは、長野県に旅行に行ったとき虫食いだらけのキャベツに心を引かれ、それ以降キャベツをモチーフにした明るい彩色の水彩画に取り組んでいます。審査員からは、「生命の営みを描き時間の流れを感じさせた秀作」と評価されました。
奨励賞 湯澤榮治さん
「うれしい。絵を始めて約10年。作品作りのために畑に5株キャベツを育てている。人間もだが、生まれ変わり、チョウが卵を産んで幼虫になり、またチョウになるという思いで作品を描いている」
市展賞 4作品
第56回十日町市美術展 市展賞受賞者
第1部 絵画 瀧澤 萬里「髙龍神社」
第2部 造形 小杉 和子「陽災の揺らぎ」
第3部 書道 樋口 こずえ「劉秉忠詩」
第4部 写真 平野 悟「産卵後安息の時(モリアオガエル)」
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